デング熱耐性をもたらす共生細菌のいる蚊を放出することで、デング熱の広がりを完全に阻止できる可能性もあるようだ。 英国ロンドン大学インペリアル・カレッジを含む研究グループが、科学誌のサイエンス・トランスレーショナル・メディシン誌3月号で報告した。 ウイルスを感染させる蚊 デング熱は人間のアーボウイルス(蚊やマダニなどの節足動物内で増殖し、それらの吸血活動を介して脊椎動物に伝播するウイルス類)感染症として最も多く、日本を含めて100カ国以上で公衆衛生上の問題となっている。 細胞内にボルバキアという共生細菌が生息しているネッタイシマカ(ヤブカ属)は、デング熱の感染に耐性を持つと分かっている。 研究グループは、ボルバキアの2種類の株「wMel」と「wMelPop」と呼ばれる種類を持つネッタイシマカにデング熱のウイルスを含んだ血液を吸わせて、ウイルスの感染に耐性を示すか比較した。 伝播を完全に
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