ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略][加筆有] movie-riversedge.jp 岡崎京子の同名漫画を実写で映画化。女子高生の若草ハルナは、元恋人の観音崎にいじめられている同級生・山田一郎を助けたことをきっかけに、彼からある秘密を打ち明けられる。それは河原にあるものだった。後輩でモデルをしている吉川こずえもそれを知っていた。それ以来、ハルナの友人である小山ルミ、一郎に思いを寄せている田島カンナも巻き込んで、ハルナと周りの日常がわずかだが変化してゆく。 最初に告白しておくと岡崎京子の作品は苦手だ。昔、一応いくつか読んでみたことはあるが、すぐにほうり投げたし、記憶も定かではない。それにこの手のドラマは苦手でもある。だからここでは単に自分の見立てだけを書いて置きたい。 ハルナ達が過ごした90年代に限らず、それはいつも青春の一部であったかもしれない。例えば東陽一監督『サード』の