ここでは題名と名称を恣意的に表記します。[敬称略] ku-kai-movie.jp 夢枕獏の伝記小説を日中合作で映画化。8世紀、遣唐使として唐に渡った若き空海。そこで目にしたのは皇帝の謎の死。それをきっかけに起こる怪奇な事件。空海は皇帝の死に居合わせた詩人・白楽天と共にこの謎を追って、行き着いたのはかつて皇帝に寵愛されたある女性と男の悲劇の物語だった。 いきなり私語だが、原作が夢枕獏なので、空海の人生を描いた宗教映画になるはずもなく、むしろ代表作『陰陽師』みたいな、さらに跳躍した考えで漫画『孔雀王』みたいなVFXを駆使した映画になるのだろうと予想はしていた。しかも監督があのチェン・カイコーなのだ。これは素晴らしき大バカ映画『グレートウォール』を監督したチャン・イーモウの対抗意識で「俺も大バカ映画を撮る!」と、言って出来上がったのが『空海』だろうと、個人で勝手に妄想したものの、原作の大半は宗