年間広告費で常にトップランクに位置する花王。テレビの広告出稿予算は年間約900億円とずば抜けて多い大企業です。テレビや雑誌といった旧来のメディアに比べ、インターネットの広告市場はまだ発展途上にあるといえます。限られた予算、担当者の意識の問題など、Webへの理解度はまだ十分とはいえないのが現状です。 ネット 事業を軌道に乗せるために越えなければならないもの、それはなによりまず社内のハードル。「マーケティングの花王」、そういわしめるマーケティングの名門企業でも社内における労苦はあるのでしょうか? 前回の「花王ほどの大企業がケータイの公式サイトを持たない理由」に引き続き、花王Web作成部ディレクターの本間充氏にお話を伺います。 ケータイにおける広告予算を勝ち取るハードルは高い 小野:社内では縦社会の人間関係があり、上司を説得してケータイというメディアを活用したい、予算を取りたいということになると