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ブックマーク / satoshi.blogs.com (18)

  • Google App Engine入門:実行効率を犠牲にせずに開発効率だけを上げるテクニック

    一つ前の富豪プログラミングのエントリーともつながる話だが、Google App Engineは「ちゃんとスケーラビリティを考慮してアプリケーションを作るには何に気をつけなければならないか」を勉強するには絶好の環境だ。そこで今回は、その「ケチな大富豪的なプログラミング」の実践編。 Google App Engine上のアプリをいくつか書いているうちに、必要に迫られて自然発生的にできてきたのが、gdispatchという数十行のコードからなる小さなモジュール(ソースコードはgithubに置いてある)。これをGoogle App Engineに標準で付いて来るwebappと組み合わせてフレームワークとして使っている。 gdispatchを設計する上で重視したのは、 (1)Google App Engine上でのアプリの開発を効率化する上で「明らかにこれがあると開発効率が格段に向上する」というもの以

  • App Storeついに開店、そしてBig Canvas PhotoShareも世界にデビュー

    iPhone OS 2.0のリリースに先駆けて、App Storeがついにオープンした。待ちに待ったBig Canvas最初のアプリ、PhotoShareの世界に向けたリリースだ。PhotoShareはその名前の通り「写真共有アプリ」。iPhoneで撮影した写真を友達や家族と共有することにより、「経験の共有」をしようというコミュニケーション・ツールだ。 PhotoShareの特徴はとにかく使いやすいこと。Flickr、Facebook、MySpace などの既存のSNS向けの専用iPhoneアプリがたくさん出てくることは当然予想できた(そして実際出て来た)。それにも関わらず、PhotoShareを独自のウェブ・サービスとあわせて開発をしたのは、「iPhoneに最適化されたおもてなし」を提供するため。ユーザー登録が不要なところ、すべての通信が非同期で行われること、友達や家族の招待がとても簡単

  • ベンチャー企業のビジネスプラン

    ここのところ、エンジェル投資家としてベンチャー企業のビジネスプランのプレゼンを聞く機会がたくさんある。そんな中から記憶に残ったものを簡単に紹介する(【】内は私の意見)。 ・牛の胃袋の中に入れておいて牛の健康状態を測定した上で無線でサーバーに送り、どの牛が病気かを牧場主に知らせるデバイス【テクノロジーは面白いのだが、つい半年前までは人間向けの応用がビジネスになると主張していた点がいまいち。ビジネスモデルがころころと変わるのわは良くないサイン】 ・家のリモデルに関するさまざまな情報を共有するソシアル・ネットワークサービス【サイトは完成しているがまだリリースしていないとのこと。サービスをリリースして、少しは人が集まることを証明してから資金集めをすべき。チープ革命の時代なんだからまずは証明して欲しい】 ・(リアルの)ソシアルネットワーグ型のネイル・サロン。すでに一号店は単体で黒字化しており、ビジネ

  • Life is beautiful: MacWorld Expo: なぜiPod touchのアップグレードのみ有料なのか?

    スティーブ・ジョブズの基調講演でもうひとつひっかかったのが、Apple TVとiPhoneのソフトウェア・アップグレードが無料なのに、iPod touchのアップグレードが20ドルなこと。Apple TVとiPhoneのソフトウェア・アップグレードが無料なことに触れたときは、誇らしげにストップして拍手を受けたのに、iPhone touch のアップグレードに関しては、「これから販売するiPod touchには無料で新しいアプリケーションがついて来るけど、既存のiPod touchに関しては20ドル」と、あっさりと流したことに妙な違和感を感じた人も、「Appleはセコい」と思った人も多いはずだ。 私も「アレ?」と思ったのだが、思いあたるフシがあったので、AppleのAnnual report を調べてみたところ、答えが見つかった。 エンロン・スキャンダル以来、厳しくなった米国の会計基準が理由

  • 2007年の人気エントリー

    今年のエントリーをどう締めくくろうか考えて思いついたのが、はてぶを利用した「life is beautiful、2007年の人気エントリー」。単純にブックマーク数トップ15を並べてみたのがこれ。 プレゼン初心者が覚えておくべき3つのポイント 531 users 2007年09月23日 さらっとあたりまえのことを書いたつもりだったのだが、予想外にたくさんのブックマークがついたのがこのエントリー。やはり、「○○初心者が覚えておくべき○つのポイント」といういかにもブックマークしたくなるようなタイトルが効いたのか。 優秀なナースがいるとシステムがなかなか改善されないという話 484 users 2007年11月29日 これはMBAのクラスの予習として読まされた論文を紹介したエントリー。ただ読んだだけではなかなか頭に残らないので、ブログエントリーとして書くこと、勉強にもなるしネタにもなる、という一石

  • Google Docs in Plain English

    シアトルにCommon Craftというクラフト紙を使ったビデオプレゼンを作ってくれる会社があるのだが、今日紹介するのは、その人たちが作ったGoogle Docsの説明。何とも言えない味がある。

  • Life is beautiful: 優秀なナースがいるとシステムがなかなか改善されないという話

    「Why hospitals don't learn from failures(なぜ病院は失敗から学ばないのか)」という論文を読んでなるほどと思う部分があったので、ここにメモ代わりに書いておく。 この論文の筆者(TuckerとEdmondson)は、医療ミスがなかなか減らない原因を探るために、全米の10の病院を長期間に渡って調査・研究したのだが、その結果判明したのは、「システムの改善」という観点からは、ナースの優秀さと勤勉さが逆効果になっているという皮肉な話。 「優秀なナース」の定義はどこでも同じで、「目の前の患者が必要としているものを、あらゆる障害を乗り越えていち早く提供する」こと。取り替えるべきシーツが不足していれば別の階に走って行って調達してくるし、新米のナースのミスにはいちいち噛み付くこともなくそのミスを取り繕う。そんなナースたちにとっては、その手の「不具合」や「障害」は避けられ

  • Life is beautiful: あるはずのない「カジノでの必勝法」が実はあったという話

    ずいぶん前に「ギャンブルの心理学:攻略法と必勝法」というエントリーで、どうして「パチンコや競馬には必勝法がある」と思い込まされている人たちがなぜこれほどたくさんいるのかについての考察を書いたが、今回は当の必勝法の話。それも実際にそれをビジネスにしている会社でしばらく働いていたMBAのクラスメートから聞いた話なので、かなり信頼できる。 ビジネスモデルは至ってシンプル。「カジノが提供するJackpot付きのスロットマシンでの$1の投資に対する期待値が$1以上になったところで人を送り込んでマシンを占領し、Jackpotが出るまでスロットマシンをまわし続けること」である。 「Jackpot付きのスロットマシン」とは、数台〜十数台のスロットマシンをつなぎ、それぞれのマシンからの売り上げの3〜5%をJackpotに貯めておき、最初にJackpot(特定の数字の組み合わせ)を出したスロットマシンにその

  • Life is beautiful: 「自分がやりたいこと」と「会社にとって必要なこと」のベクトルを合わせることができた時に大きな力が出る

    最近の梅田さんのエントリーを読んでいて、何やら言いたくなったことがあるので、ここに書いておく。それは、 「自分がやりたいこと」と「会社にとって必要なこと」のベクトルを合わせることができた時に大きな力が出る という私自身の仕事に対するプリンシプル。 私自身のキャリアを振り返ってみると、会社と私のベクトルをシンクロさせることができたアスキー出版やマイクソロソフトでは、好き勝手なことをやっていて会社の成長に貢献することができたが、どうしてもシンクロさせることができなかったNTTの研究所は長続きしなかった。楽しければ徹夜も苦ではないが、楽しくなければ一日8時間会社にいることすら辛くなる。 別の言い方をすれば、「楽しんで、かつ、会社の業績に貢献する」ために自分が何をしなければならないかを常に意識していて働いた方が良いということ。今やっている仕事が会社にとって何の役に立つのかが理解できなかったり、やっ

  • Life is beautiful: ビルゲイツの面接試験―ジャンケン編 解説

    たくさんの方たちからさまざまな回答をいただいた「ビルゲイツの面接試験-ジャンケン編」。気が付いた人も多いようだが、この問題の面白さは、単なる数学の問題ではない点にある。中途半端な「ゲーム理論」の知識が逆にじゃまになったり、「数式を使って解けるはず」だとか「正解は一つだけあるにちがいない」などといった思い込みが答えの幅を狭くする。 「ゲーム理論」に基づいて解いて「グーとパーを50%ずつの割合でランダムに出すのが良い」という答えにたどり付いた人が何人かいたが、この方法は最適解とは言いがたい。その戦略で得られる期待値、125000円よりも多くの賞金が期待できる戦略が他にもあるし(後述)、相手がこちらがその手法を取っていることに気が付いて全部パーを出して来たときにどうしようもなくなる。 注目すべきなのは、これがゼロサムゲームではなく、二人で結託してパーとグーを交互に出し合って250000円ずつを得

  • ユーザー・インターフェイスの設計に大切なのはデザイン・ポリシー

    何かの「ユーザー・インターフェイス」を決める時に大切なことは、自分なりのはっきりとした「デザイン・ポリシー」を持って、誰が何と言おうと最後までそれをしっかりと押し通すこと。そういう「柱」をしっかりと持たないで作ったものは、往々にして「妥協の産物」になってしまう。 私が常に心がけていること(つまり、私のデザイン・ポリシー)は、「ユーザー・シナリオを80:20ルールで切り分け、常に80の方(つまり多くの人が使うだろう機能)を最優先にした設計にし、20の方(あった方が良いかもしれない機能、一部の人が必要とするかもしれない機能)は思い切って犠牲にする」こと。 典型的な良い例が、Youtubeを見るためのサービス、Rimo と oreseg。 機能的には、カテゴリー分けはしてくれているし、サムネールから自分で見たいものを選べるし、oresegの方が上である。しかし、「ただだらしなく面白そうなビデオを

  • Life is beautiful: 悪徳マルチ商法の被害者をインタビューしてみた

    先日、ひょんなことから悪徳マルチ商法の被害者(24才、男性、四大卒、現在ニート)をインタビューする機会があった。社会人になりたての若者を餌にする巧みにしくまれたワナ。表面上は合法的なマルチ商法を装っているが、その実質はねずみ講だ。この手の悪徳商法は決して今に始まったものではないが、これだけ教育が充実し、ネットに情報があふれる時代になったにも関わらず被害者が続出するのを放置しておくのは、このブログで常日頃から発言をしている身としては許せない。そこで、今日は、そんな被害者を一人でも少なくするための私なりの試み。 その青年と話して何よりも驚いたのが、彼自身が被害者だということにまったく気付いていないこと。現在ニート生活中の彼いわく、「自分が当にやりたいと思う仕事をするためには、生活の基盤が必要。その基盤作りのためにこのネットワークに参加した。もう少し傘下の会員を増やすことができれば、何もしな

  • Life is beautiful: 日本語とオブジェクト指向

    先日、日経BPの出版局の方と話をする機会があったのだが、私がマイクロソフトでウィンドウズ95の開発に関わったことに触れた際、「ユーザーインターフェイスの設計において、日人であることで何か役に立ったことはありますか?」と聞かれた。日人であることがプラスになったとは思わないが、ふと思い出したことがある。当時、「日語はオブジェクト指向な言語だな」と思ったことである。 その当時(90年代初頭)、アップルの方が使い勝手に関しては一歩も二歩もマイクロソフトより進んでおり、そのためには、もともとゼロックスが提案しアップルが商品化した、「オブジェクト指向ユーザーインターフェイス」の考え方を、より推し進めるしかないという戦略で、ウィンドウズ95のユーザーインターフェイス(当時は Object-Oriented Shell と呼ばれていた)の開発をしていた。 「オブジェクト指向ユーザーインターフェイス」

    Life is beautiful: 日本語とオブジェクト指向
  • Life is beautiful: Edward Tufteに学ぶプレゼンのスキル

    「スティーブ・ジョブスに学ぶプレゼンのスキル」は、このブログの人気エントリーの一つだが、ことプレゼンに関して私が師と仰ぐのはEdward Tufteである。日ではあまり名が売れていないようだが、米国では「データのプレゼン技法」に関しては第一人者で、も何冊も書いているし、全米各地でセミナーも行なっている。 私自身も、一日セミナーに参加したことがあるが、膨大な量の実例を集めて、それぞれのどこが優れているか、どこがダメなのかを的確に分かりやすく説明してくれるTufteは、まさに「プレゼンの神」であった。彼からは色々なことを教わったが、特に心に残り、今でも常に実戦しようと心がけていることは、 ・文字に頼らず、図を効果的に使うこと ・一度に見せる情報量を絞ること ・意味を持った色使いをすること の三つである。特に最後の「色も情報を運ぶことができる」という点は、それまで意識したことがなかっただけに

  • ブログエントリーをその場で編集するツール (MT限定)

    今週はUIEJ初の開発合宿が二泊三日で開催されたのだが、私は一日だけ参加。私自身もペアプログラミングに参加したりととても楽しい経験をさせてもらった。 今日、UIEJのオフィスに行って合宿の成果を見せてもらったのだが、その成果の一つが既に公開されているのでここで紹介。 サービス名はYamaki(宿泊していた旅館の名前)。Movable Type ユーザー向けのWYSIWYG編集・推敲ツールだ。Firefoxで編集したいページのPermalinkを開き、ブックマークレットをクリックすると、その場でエントリーに変更を加え、保存することができるのだ。 詳しくは、UIEJの開発者ブログのエントリーをご参照いただきたい。

  • 世界のワールドカップCM集

    Youtubeにワールドカップのハイライト映像がどのくらいアップロードされているのかチェックしようとしたいたところ、世界各地のワールドカップ関連のCMがいくつもアップロードされていることを発見し、思わず見入ってしまった。 で、これがリンク集。私の一番のお気に入りはドイツのCM。なぜ面白いのかは見てのお楽しみ。放送禁止になったNikeの広告もなかなか。たぶん良い子がまねしないように禁止にしたのだろう。 ・韓国 KBSテレビ中国?(台湾だったらごめんなさい) Victory ・米国 Nike (たぶん4年前のもの) ・米国 Nike  (98年のワールドカップもの) ・米国? Nike (放送禁止になったらしい) ・イギリス コカコーラ(これはCMの撮影風景) ・米国 Adidas (今放映中) ・ドイツ? 笑える ・イタリア? コカコーラ

  • Life is beautiful: 世界のビール、CMコレクション

    Youtubeは当に困ったものだ。著作権法やぶりのコンテンツだらけなのも問題だが、面白いコンテンツが多すぎる。こんなもので遊んでいてはブログを書く時間どころか寝る時間までなくなってしまう。 ということで、今日もYoutubeのリンク集。今回は私の大好きな「ビールのテレビCM」の中で、よりすぐりのものを集めてみた(リンク先のページは開いたとたんに音が鳴るのでボリュームに注意)。 ちなみに、私のお気に入りはTiger Beerの広告。 http://www.youtube.com/watch?v=yKJDgR4n0iM バドワイザー、人文字広告。特撮かな? http://www.youtube.com/watch?v=AgB0qkJMPSs Bokke beer、強く望めば夢はかなう? http://www.youtube.com/watch?v=eH3GH7Pn_eA Carlton Dr

  • 米国政府の「年次改革要望書」を読む

    今回の選挙は、日の「今後の政治のありかたを決める」とても重要な選挙であるが、どの政党を支持するか決めるのはとても難しい。私自身、小泉首相のめざす「小さな政府」構想には大賛成なのだが、なかなな進まない構造改革や増え続ける財政赤字を見ると、「小泉首相に日を任せてしまって大丈夫か?」という不安も募る。 しかし、日テレビや新聞を読んでいても、「小泉首相の刺客作戦」、「衆院解散は予定通りの行動」などといった、「政治活動」にばかり焦点を置いた記事ばかりで、「なぜ郵政の民営化が必要か?」、「小さな政府と福祉は両立するのか?」などの質的な「政策」の議論がほとんどされていないので、あまり役に立たない。 そこで早起きした日曜日の午前中を利用して少し勉強しようと、去年の秋に米国政府から提出された「年次改革要望書」を読むことにした。「年次改革要望書」は、日米双方の政府が、毎年、それぞれの国の企業が相手の

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