小田急電鉄(東京・新宿区)は22日、「ドラえもん」や「パーマン」など、漫画家の藤子・F・不二雄さんの人気キャラクターで彩られたラッピング電車について、屋外広告を規制する東京都の条例に抵触していたとして、今月末で運行を取りやめると発表した。 この電車は、今月開館した沿線の「川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム」(川崎市多摩区)をPRする目的で企画。車体側面などにキャラクターをあしらったデザインで、来年8月頃まで新宿―小田原間などで運行する予定だった。 電車などの外面に広告を出す場合、都屋外広告物条例の規定で、沿線自治体に許可を取らなければならない。小田急は「施設名などは入っておらず、広告には当たらない」として許可を取っていなかったが、都は「広告に該当する」として是正を命じた。また、同条例では広告に充てることができる面積に上限を定めているが、同電車はこの基準も上回っていた。