諦めないから愚痴が出る これも一種の諦めのよさではないかと思うが、フランセーズは買えないモノは欲しがらない。女性誌に載っているシャネルのバッグを買うために、せっせと積立貯金をする女性はいない。 彼女たちは自分の給料では、シャネルのバッグになんてとうてい手が出ないと諦める。シャネル・バッグが欲しいかと聞かれたら、プレゼントしてくれるのですかと、彼女たちはいうにちがいない。そしてこう思う、バッグだけシャネルでも、それにふさわしい洋服がない、靴がないと。 パリ・ヴァンドームにあるシャネル本店。もちろんパリジェンヌはシャネルへのリスペクトも憧れも強いし、買えるようになったらとても素敵なことだ。ただ、「買えない」からといって欠乏症にならない「考え方」をするだけだ Photo by iStock シャネルのスーツと靴を買ってくれる男性と出会うチャンスは、彼女たちにもある。稀にしかない話ではあるけれども