東京電力福島第一原子力発電所で汚染された地下水が海に流れ出すのを抑えるため、護岸を鉄の壁で囲う「遮水壁」と呼ばれる設備が26日完成し、事故から4年半余りたって汚染水の海への流出対策は大きな節目を迎えました。 福島第一原発では毎日400トンの地下水が敷地から海に流れ出していて、一部は原子炉建屋の周辺など汚染された場所を通るため、海を汚染する原因の一つと指摘されています。このため東京電力は、事故の翌年(平成24年)から護岸沿いの地中に深さ30メートル、全長780メートルにわたって鋼鉄製の壁を設け、汚染された地下水をせき止める「遮水壁」の建設を進めてきました。 これまでに鋼鉄のパイプおよそ600本が並べて地中に打ち込まれていて、26日午前、パイプの隙間をセメントで埋める作業が終わり、遮水壁が完成したということです。 遮水壁でせき止めた地下水はポンプでくみ上げ、浄化して海に流す計画で、東京電力
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