ジャパン・デジタル・コンテンツ信託(JDC信託)は,著作権などを信託財産として運用を図る金融商品,「シネマ信託〜製作者ファンド第1号〜」(以下,製作者ファンド)の組成を2006年3月30日に発表した。 JDC信託はこれまで知的財産信託などを扱ってきた実績がある(関連記事)。今回は,2006年3月13日に日興コーディアル証券が取り扱いを開始したファンド総額50億円の「シネマ信託〜シネカノン・ファンド〜」に続く大型の信託商品という位置付けになる。ファンド総額は30億〜50億円,ファンド期間は2006年6月ごろから約4年間を予定している。 シネカノン・ファンドでは,特定の製作会社(シネカノン)が製作した複数作品へ投資する形のポートフォリオで運用を行う。今回の製作者ファンドは,数々のヒット作品を手掛けた実績を持つ日本の映画製作会社5社(表1)が製作する複数の劇場用映画の著作権などを運用対象にす