シルク・ドゥ・ソレイユの社長兼CEO(最高経営責任者)を務めるダニエル・ラマー氏。もともとはジャーナリストだったラマー氏は、PR会社大手のバーソンマーステラ社長やケベック州最大のテレビ局、TVAグループの社長などを経て2001年にシルクに入社。創業者、ギー・ラリベルテ氏の後を受け継ぎ2006年に現職に就いた。ラマー社長の指揮の下、シルクはアジア地域を中心に、積極的な海外展開を進めている。 一方で、昨今の世界経済の不透明感は、これまで順調に成長してきたシルクとも無縁ではいられない。トップの語る、シルクの進む道を聞いた。 問 米金融機関を発端にした、世界的な経済不安が収束する気配を見せません。既に世界的なリセッション(景気後退)に入ったとの指摘もある中、シルクのようなエンターテイメントビジネスの先行きをどう見ていますか?現在の経済環境は、シルクのビジネスにとってマイナスにはならないのでしょうか