サンフランシスコ発--特許オークションは、Gary氏にすばらしい幸運をもたらすかに見えた。 Gary氏は発明家かつ技術者で、クリーブランドで会社(構成員は同氏と事業パートナーの2人だけ)を経営する企業家だ。Gary氏は米国時間4月6日、サンフランシスコで開催された米Ocean Tomo主催の特許オークションに、自動車エンジンのバルブの開閉タイミングを変える技術に関する一連の特許を出品した。オークション前夜、Gary氏は何年も前からこの発明を商用化する道を探ってきたと語った。同氏はFord Motorからデトロイトでのミーティングの誘いを受けたが、その後の進展はなかった。また、別の企業と交渉するためにイギリスまで出向いたが、こちらもライセンス契約は成立しなかった。 「(この特許を)売却することについては、複雑な思いがある。なにしろ、人生の6、7年をかけて取り組んできたのだ」とGary氏は話す