「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」など作品が世界中で愛されている漫画家・松本零士氏。本業のかたわら日本漫画家協会著作権部会長やコンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)の理事を務める。アニメーションや漫画の海賊版被害の現状と、パソコンやインターネットの普及が創作活動にどのような影響をもたらしたのかを聞いた。 ■ACCSの理事を務めて3年になる。著作権を取り巻く現状をどう見ているか。 松本:海賊版の状況は過去とは比較にならないくらい増加している。正式に販売されているものの100倍以上の海賊版が出回っているのではないかと思う。 私は日本でも最も早い時期にネットで連載を行った。1999年に開始した「ニーベルングの指輪」では、海外のWebサイトが全編転載していたことがあった。ただ、あの頃はこちらから「一部を紹介するような形はかまわないが、全編転載はやめてくれ」と連絡したら、先方からは謝罪がメ
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