日本レコード協会は2010年4月5日、「日本のレコード産業2010」を発表した(【発表リリース】)。同協会調査による2009年のレコード・音楽産業の概要を網羅した資料であり、音楽業界の動向を多方面から確認できる、貴重な資料といえる。今回はこの資料のデータの中から、以前【デビュー歌手数をグラフ化してみる】でグラフ化した、デビュー歌手数の推移の更新を行うことにする。 「初音ミク」のようないわゆる『ボーカロイド』(ヤマハが開発した音声合成による歌声生成システム)などなら話は別だが、音楽業界・市場にはコンテンツ(曲)を歌う歌手が欠かせない。歌手一人一人が永遠に生き続け、次々と新曲を出し続けるのは無理な話。毎年多くの歌手予備群がさまざまな困難に立ち向かいながらプロデビューを目指し、音楽マーケットは常に新陳代謝が起きている。多くは何とかデビューを果たしてもなかなかメジャーにはなれず、いつの間にか引退し