アメリカ陸軍442連隊は、第二次大戦時に日系人で編成された部隊。父母の祖国・日本と戦う苦悩を抱えながら、アメリカの中で人種差別と戦い、ヨーロッパ戦線ではファシズムと戦った伝説の兵士たちだ。彼らはアメリカ軍史上最も多くの勲章を受けた部隊として、歴史に凛然と輝く。戦場での合言葉は 「ゴーフォーブローク!(当たって砕けろ!)」。 本作は日系アメリカ人として、星条旗を背負って戦う自尊心と愛国心、そして二つの祖国―日本とアメリカとの間で揺れる心の葛藤を描いた問題作。 と同時に戦争と平和を巡る兵士たちの個人史でもある。現在、元兵士たちは90代半ばから90代と高齢になり、当事者たちによる貴重な証言はこれが最後になるかもしれない。 監督は、アメリカ在住のすずきじゅんいち。昨年公開作品『東洋宮武が覗いた時代』に次ぐ、日系人史ドキュメンタリー第2弾にして、最高作の呼び声も高く、2010年マウイ・フィルム・フ