ブロックチェーン技術によって、様々な場所での実用化が期待される「スマートコントラクト」。スマートコントラクトは、プログラム上で契約が自動的に手間なく執行できる技術です。国際間不動産取引や電力取引といった、手続きが煩雑で市場環境が刻々と変わる領域で実用が始まっています。本記事ではスマートコントラクトの概略を説明するとともに、農業分野での実際の事例と、考えられる活用方法について紹介したいと思います。 プログラム次第で自動で契約を執行する「スマートコントラクト」 スマートコントラクトとは、「プログラムに基づいて自動的に執行される効率的な契約」という、元々あった概念でした。“特定の管理団体を持たず、改ざんできず、価値の送付もできる”ブロックチェーン(※)や仮想通貨が誕生する事によって、この概念が現実のものになろうとしています。 ※ 農業でブロックチェーンはどう使われるか ~トレーサビリティ編~ 具