新生銀行の支店などで昨年10~12月、現金自動預払機(ATM)にカード情報を読み取る「スキミング装置」が取り付けられ、顧客の預金が不正に引き出された。警視庁が電子計算機使用詐欺などの容疑で捜査し、店舗の防犯カメラに東欧系の男女約10人が装置を設置する様子などが写っていたことが判明。一部がブルガリア語で会話しており、ブルガリア系集団の犯行とみている。 海外では、同様のスキミング事件でブルガリア系集団の摘発が相次いでおり、日本にも侵食している実態が明らかになった。 ■挿入口を偽装 捜査関係者によると、スキミング装置が設置されたのは新生銀とシティバンク銀の東京、埼玉、千葉の3都県6店舗。顧客130人のカード情報が盗まれ、カンボジアで30人の預金約600万円が引き出された。 スキミング装置はカード挿入口に似た形で、実際のカード挿入口の上にかぶせるように設置。都内の店舗の防犯カメラには東欧系の人物が