ドイツの書籍市場は堅調で、欧米の中では比較的多くの中小書店が営業を続けている。その背景には、業界のインフラを支える協力な業界団体が存在しているという。昨年、同地の業界団体を調査してきた出版デジタル機構の新名新代表取締役社長にその実情をレポートしてもらった(編集部)。 注目を集めるドイツの出版業界 出版デジタル機構・新名新代表取締役社長 紙の雑誌およびコミック単行本の急激な売上減少によって、出版業界、とくに取次・書店といった流通業界では、今後の紙書籍流通をどのようにして維持するのか、という議論が真剣に交わされています。 そうしたなか、数年前から関係者の注目を集めるようになったのが、ドイツの出版業界です。いまや紙書籍の売り上げにおいて人口の多い日本を上回り、それをこの15年間維持し続けていることが大きな理由かと思います。他にも、注文から24時間以内に書店に届くという書籍配送の速さ、資格を必要と
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