「地震雲」なるものをご存じだろうか。大地震の前兆として発生する「とされる」雲のことで、週刊誌などにこれを元にした予知が掲載されることも少なくない。 しかし、この地震雲なるものどうにも怪しい。予知が当たっていれば説得力もあるが、確認してみるとその肝心の「的中率」も、いささか微妙な線だ。 ツイッターで名古屋発「地震雲」パニック 「【大至急回してください】現在、名古屋の上空に地震雲が発生しています。気象庁によるとこの1週間は警戒が必要とのことです。大至急回して1人でも多くに知らせましょう」 2013年5月20日、ツイッターでこんな投稿が相次ぎ出回った。 この日、名古屋を始めとする東海地方では、空全体に細長い帯状の雲が、並行に連なる光景が見られた。これは地震雲支持者の間では「肋骨状形地震雲」と称され、発生後短期間で地震が発生する「危険な」雲なのだといい、ツイッターなどでは若年層を中心に怯える声が立