盛岡市北部の郊外で1970年に造成工事が始まった本県最大の住宅団地、松園ニュータウンの人口が2009年にも1万人を割りそうだ。第2世代の他地域での独立などが少子高齢化による人口減少に拍車を掛けている。一方で最初に移住した第1世代が現役を引退し始め、地域再編へ動きだしている。ベッドタウンとしての役割を終えつつある松園ニュータウン。住民は新しい地域社会の在り方を模索している。 郊外型団地の人口減少は全国的な現象だ。同じ世代が一斉に団地に移住したため、高齢化も一斉に進む傾向がある。 住民基本台帳によると、1985年に約1万4000人とピークだった松園ニュータウンの人口は2006年9月末現在で1万551人、07年9月末現在は1万340人、08年9月末現在は1万124人と、1年間に200人前後の減少幅で推移。09年には1万人を割り込みそうだ。 人口が減少している近年、地域づくり団体がいくつか誕生して