敦賀市の本町二丁目商店街に、国内外のボードゲームができるカフェ「ヘクスインゲームズ」が登場した。経営者は福島県で幼少期を過ごした鶴田勇さん(46)=同市野神。東日本大震災で被災した子どもらが電気を使わないアナログゲームで楽しく遊ぶ姿に感銘を受け、脱サラしてオープンさせた。 鶴田さんは二歳のころから小学二年まで福島県いわき市で暮らした。父親の転勤で出生地の山形県に移り、高校を卒業。陸上自衛隊に入り、阪神大震災の災害派遣などを経験しながら、国内外を転々とした。 二〇〇一年から、家電販売などを行う福井県内の会社に再就職した。敦賀市内にある古書販売大手「ブックオフ」のフランチャイズ店の店長などを務める傍ら、被災した友人たちが暮らす東北の震災報道を通じてボードゲームの可能性を感じ「子どもらを笑顔にしたい」と退職を決意。昨年十二月にヘクスインゲームズを開店した。 店名はゲームで主に使われる盤の形、六角