2018年6月9日に開催されたPE-BANK主催の「プロエンジニアフォーラム2018」で、元プロ野球選手 桑田真澄さんが、野球を通じて体得した人生哲学を語ってくれた。 野球界のスターとITエンジニア――別世界の話のように思えるかもしれない。しかし、どちらも技術職、そしてプロフェッショナルだ。 数々の挫折を乗り越え、技術を極めたプロが伝授する、効率的な努力の仕方、逆境との向き合い方は、きっとITエンジニアの皆さんの役に立つだろう。 日本野球界屈指の大スター 最初に、桑田真澄さんの経歴をおさらいしよう。 桑田さんは、PL学園高校野球部で甲子園に5季連続出場し、優勝2回、準優勝2回を果たし、通算20勝を記録。1985年にはドラフト1位で読売巨人軍に入団し、2年目の87年には沢村賞を獲得。94年に最多奪三振王となり、シーズンMVPを獲得した。 1995年6月、試合中に右肘靭帯断裂の重傷を負うが、ト