むかし猿と蟹がいました。 蟹は雑草の草刈のお礼として塩おにぎりをもらいました。 猿は無職だったのでだらだらと過ごしていました。 そこに塩おにぎりでご機嫌の蟹が通りかかったので、空腹の猿はたまたま手に持っていた柿の種と塩おにぎりを交換しようと言いました。 塩おにぎりは食べたらおしまいだが、柿の種は植えて育てれば沢山食べれると。 蟹はそれはいいと言って種をもらいました。 猿は馬鹿な奴めと蟹を笑い、塩おにぎりを食べ寝ました。 それから8年後。 柿の木は身を収穫出来るまで大きくなりました。 しかし蟹はご覧の通りの姿なので木に登ることができません。 そこにたまたま通りかかった猿に蟹はお願いしました。 猿は驚きました。こいつあの時の種を植えていたのかと。 見ると確かに柿木は立派に育っていました。 こいつはいいや。 猿は快諾したフリをして木に登り、柿の実を食べ始めました。 猿が一向にこちらに実をよこさな