平松 サリー(料理研究家・ライター) @sarisally1 料理研究家/料理・科学ライター。科学をわかりやすく楽しく、より身近に。/ブログ「サリーの「おいしい」を科学する料理塾」https://t.co/cdXaWmampy とりあえず作ったマストドン→@sarisally1@mstdn.jp https://t.co/9oH5Si7f35
日本で生まれた数々の料理を取り上げてきたこの連載も、今回が最後である。おしまいに、子どもの頃も今も変わらず大好きな一品を取り上げたい。 それは、豚汁だ。かつては母が作ってくれていたこの具だくさんの汁物。一人暮らしするようになってからも、冬になると必ず何度かは作ってきた。 寒い日が数日続いて、冷蔵庫に豚の細切れ肉がいくらか残っていると、これはもう豚汁を作るしかないという気分になる。そこでいそいそと買い物に出かけ、サトイモやらゴボウやらを買い込んでくる。 豚汁に入れる野菜は人によって違うだろうが、私が作るときに必須なのはネギとニンジン、サトイモ、ゴボウ。ダイコンは、冷蔵庫なければ省略で。それに油揚げとこんにゃく。主役の豚肉は、細切れが少しあれば大丈夫。 大量の野菜を切り、こんにゃくや油揚げの下準備を済ませ、大きな鍋を取り出す。豚汁の作り方を見てみると、油で具を炒めずに煮る派と、具を炒めてから煮
日本人は“山菜”を採り続け、食べ続けてきた。里山に入れば、そこかしこに山菜がある。人びとは、それを必要な分、食べてきたし、また、必要な分より多くは採らなかった。そうして日本の山菜食文化は続いてきた。 古くから日本人が親しんできた山菜の1つが「わさび」だ。ぜんまい、わらび、じゅんさいと、日本にさまざまな山菜があるなか、鼻を抜ける辛さを持つわさびは和食の代表的食材と言える。 風味は鮮烈で存在感があるが、実際の食卓では蕎麦や刺身などに添えられる脇役だ。粕漬けに入れても酒の肴となる脇役だ。とはいえ脇役もないと物足りない。 人びとは、自生していた山菜のわさびを栽培するようにもなった。日本の清らかな水のあるところには“わさび田”が広がった。日本の風景がわさびによってつくられてきた。 ところが、そんな日本のわさびがいま“危機”を迎えているという。人から人へと保たれてきたこの資源が、脅かされているというの
今日は読んだ本の話とか。 『世界の食文化 イギリス』(著:川北稔 発行:農文協) 世界の食文化〈17〉イギリス 作者: 川北稔出版社/メーカー: 農山漁村文化協会発売日: 2006/07/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る普段4コマでセイバーの食事をネタにしてますが、長年に渡って疑問がありまして。 それはイギリスの食事のこと。 イギリス料理で検索してみたり、イギリス滞在のブログを読んでみたりもしましたがいまいちイギリスの食のことがわからない。 本当にイギリスの食事はまずいのかもわからない。 そうであればイギリスに行って実際に食べてみるのがいいのでしょうけどそんなお金も時間もありません。 ということで本屋をうろついてこの本を購入してみました。 イギリスの食文化をシェイクスピアの時代ぐらいから、文献や残されてる資料から読み解いている本なので、セイバー
普段、なにげなく口にしているカレーやコロッケ、ラーメン、アイス、メロンパン……といった大衆食。これらの食べ物はどこの国から来て、ビジネスや文化と接しながら、いかに日本人の口に合うように変化を遂げてきたのか。そんな身近なメニューの変遷にライターの澁川祐子氏が迫ったのが『ニッポン定番メニュー事始め』(彩流社)だ。 ・「カレー」は日本初の「あんかけご飯」 ・元祖「牛丼」はなんと味噌味だった ・「コロッケ」は「がんもどき」だった!? ……などなど、気になるコピーが表紙に並び、自ら「食探偵ノンフィクション」と評するこの本について、著者の澁川氏に話を聞いた。 –今回の本はJBpressの連載「食の源流探訪」を基にしたもので、テーマは“身近な食べ物のルーツ”です。食べ物の話題が好きな人は多いですし、一家言持っている人も多いと思います。 澁川祐子氏(以下、澁川) そうですね。今回の連載でも、食の話が好きな
よくお客様から「サフランライスないですか?」「こちらのごはんはサフランライスですか?」と のご質問があります。結論から先に申し上げると「ラニにはサフランライスはありません。」 インド家庭料理ラニでは、ゴハンは日本の普通のお米を使っています。「ジャポニカ種」ですね。 ずんぐりしていて粘りの強い米です。銘柄は「あきたこまち」です(笑)。インドでは、細長くて(長粒米)パサパサのお米「インディカ種」を食べています。 ずいぶん前に、日本で「米がない!」という騒ぎになった時に「タイ米」というのが流通しましたが、アレと似ています。 で、どうしてインド家庭料理ラニでは本場のインディカ種のお米を出さないのかと言えば…。 ここは日本ですから、日本のお米の方が手に入りやすいという理由はもちろんですが、 なにより私自身が「日本のお米の方がおいしい」と思うからです。 また、お客様もほとんどが日本人のお客様ですから、
Sun, Aug 4, 2013 One-minute read先日ごはん写真いっぱいのエントリを公開しましたが、あれはいわば「ライトサイド」、ジェダイの所業です。それに対しての「ダークサイド」、シスの所業として存在するのが、その名も「低意識ごはん」。時折ソーシャルメディアに写真を流すのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。 今回はごはんの暗黒面こと「低意識ごはん」についてご紹介します。 低意識ごはんとは?忙しかったり疲れたりしても、おなかは順調に減るのです。にんげんだもの。 忙しいから時間がない、疲れてるからめんどくさい。でも、私が働いているのは毎日の料理を楽しみにする会社です。コンビニメシやカップラで済ませず、なにかちょっとでも、気持ちだけでもクックをパッドしたい。そんなジレンマの中で編み出されたのが「低意識ごはん」です。 低意識ごはんのおいたち手軽なごはんの代表選手として、袋のイ
(英エコノミスト誌 2013年7月27日号) 英国は電子レンジ愛用者とテイクアウト好きの国になった。だが、驚くほど社交的な国だ。 マンチェスターのような都市に住む多くの若い女性は、お金を稼ぐためにあまりに長い時間を家の外で過ごすため、決して料理を覚えない。時として、その家族はろくなものも食べられず、生きていくのがやっとだ。またある時は、夫が家事を一手に引き受けざるを得ない――。 これは実業家で共産主義者のフリードリヒ・エンゲルスが1845年に書いた言葉だ。だが不平不満は数十年経ってもあまり変わっていない。 TVディナー大国、調理済みの半熟卵も登場 今年1月、英国の保健担当相のアナ・スーブリ氏はTVディナーの文化を非難し、それが家庭生活を蝕んでいると述べた。有名シェフたちは、家族でサンデーローストを食べるという消えゆく伝統を復活させようとキャンペーン活動を繰り広げている。 この7月、業界誌の
キッチンで起きるマジックの根本原理を、誰でも分かるように噛み砕いたエッセイ。章末には嬉しいレシピのおまけつきで、試したくなる。 ふだん料理をする人は、食材や調理道具の背景にある科学をどこまで理解しているだろうか。「おばあちゃんの知恵」だったり、レシピ本の受け売りばかりで、「なぜそうなのか」を説明できない場合が多いのではないか……といより、わたしがまさにそう。本書は、「ふだん料理をする人」が、料理の素朴な疑問に対し、科学の視点から答えている。 たとえば、パスタを茹でるとき塩を加える本当の理由は?なぜ「塩する」と長持ちするのか?「冷凍焼け」とは?アルコールを飛ばしても残っているのでは?炭火とガス火の違いは?圧力鍋の原理は?電子レンジの原理は?食品照射は"安全"か?などなど(全ての疑問は、一巻目次と二巻目次に載っている)。 わたしの場合、料理漫画やウロ覚え知識で、「炭火とガス火」と「圧力鍋の原理
かねてうっすら疑問に思いつつも、なんとなくやり過ごしてきた。 ハッシュドビーフは、ホテルのレストランなどで供される本場仕込みの欧風料理(本場がどこかは分かっていない)。ハヤシライスは、日本人の口に合うよう改良された洋食屋のメニュー。そんなふうにざっくり分けて考えていた。 だが、本当のところはどうなのか。長年の疑問に向き合おうというのが、今回の目的だ。 図書館に調べに行く前に軽くネットで検索してみる。 「ハヤシライス ハッシュドビーフ 違い」と入力して検索すると、出てくるわ、出てくるわ。私と同じように疑問を抱いていた人が、世の中にかなり存在していることが分かった。 で、検索してスッキリしたかといえば、全然スッキリしない。ハヤシライスとハッシュドビーフは同じと断定する人もあれば、別物であると主張する人もいる。結論に至るまでの解説も何バージョンかある。 結局のところ、ハヤシライスの発祥には諸説あ
おいしいごはんの秘訣は“楽しむこと”おいしそうだけではなくてなんだか「しあわせ」になれるようなごはんがわたしの理想のごはん。
鉄道路線図とレシピって似ている。 「なに言ってんだこいつ」とお思いの方も多いかもしれない。 たしかに自分でも、ブラウザの戻るボタンにカーソルが向かいそうな書き出しだとは思う。
𝖸𝗈 𝖮𝗄𝖺𝖽𝖺 @yoookd イギリスの大食い暴君ヘンリー8世が、1520年フランス訪問する際にリーズ城から持って行った食料:羊2000匹・仔牛800頭・鷺312羽・白鳥13羽・魚1600匹・鶏1300羽・鹿17頭・うなぎ700匹・ネズミイルカ3頭・イルカ1頭。 http://t.co/0bP5GSKuwl リンク Wikipedia 金襴の陣 金襴の陣(きんらんのじん、英語: Field of the Cloth of GoldまたはField of the Golden Cloth、フランス語: Le Camp du Drap d'Or)は、フランス、カレー近郊バランゲム(en)の平原で行われたイングランド王とフランス王の会見、あるいはその際に設けられた会場を指す。「錦野の会見」とも呼ばれる。1518年の英仏条約を受けて両君の親交を深めるため、ここで1520年6月7日
味覚には5つの基本味があり、これらを味細胞は別々に感知し、それが複雑に組み合わさることで、我々はさまざまな食品の味を感じます。では、この「基本味」の違いは、どのようなメカニズムで区別されているのでしょう。 これは味覚研究の中で、いくつかの考え方が提唱され、対立する仮説同士での論争が起こってきました。代表的な仮説としては、以下のような考え方があります。 A 担当する味の種類は舌の部位ごとに決まり、分担されている。 B 舌の部位による差はないが、担当する味の種類は味蕾ごとに決まっていて、一つの味蕾は一種類の味に特化している。 C 舌の部位や味蕾による分担はなく、一つの味蕾は5つの基本味のすべてに対応する。 一般にはこのうち、Aの仮説が広まり信じられてきました2。もしかしたら皆さんの中にも、図の左に挙げたような「味覚地図」3をどこかで見たことのある方も多いかもしれませんが、これ
まず、このエントリは「自炊マンセーの外食sage」ではない。 自炊が面倒な時は外食すればいい。 逆に、出かけるのが面倒な時は自炊すればいい。 ふだんの自炊と、ちょっと違うものが食べたくなった時の外食で使い分ければいいと思う。 もう一つ、ここに書くのは非常に低レベルの話である。こんなの料理じゃない、と怒る人もいるだろう。 しかし、最初は低レベルでいいんだ。初心者がいきなり青椒肉絲を作ろうとしても失敗してトラウマになるだけだ。 自炊が習慣になり、料理が好きになってくれば、自然といろいろなレシピに挑戦する気が湧いてくるだろう。それでいい。 野菜は味噌汁で取れ!一人暮らしで足りなくなりがちな野菜だが、味噌汁で取るのが一番合理的だ。 野菜を適当に煮て、味噌とほんだし入れるだけ。小学生でも出来る。しかもうまい。 汁ものなのでお腹にも溜まる。 ちなみにおすすめの具は、もやし、キャベツ、大根、白菜である。
※ 電子書籍閲覧に関する情報を追加しました。(2013年8月8日) ※ iBooks形式のデータを追加しました。(2013年5月13日) ※ リンク付き目次pdfに差し替えました。(2013年4月24日) 農学研究科・農学部の国際交流室は、活動の一環として2004年から2008年にかけて海外からの留学生と研究者による「料理講習会」を開催しました。この講習会は大変好評で合計31回開催され、参加者も留学生に加えて日本人学生と教職員まで加わり、延べ600人にも及びました。このたび、同講習会で紹介された彼らの母国の家庭料理レシピをまとめて、電子書籍「世界の料理」(英語名:Dishes from Around the World)として発行しました。同書には27の国と地域、128の料理が日英併記で紹介されています。料理だけでなく各国の自然や世界遺産などの写真もあり、美しくて楽しいひと味違う料理本にな
(アメリカ合衆国) 自国を代表するような食べ物を挙げていくスレ。 アメリカ合衆国はどう考えても(というかこれ以外に何がある?)アップルパイ boards.4chan.org/int/res/8734353 Comment by TuzlaFag !/L9xFC9NbM 02/24/13(Sun)20:22 No.8734413 チェヴァプチチのバルカンでの起源はオスマン帝国が南東ヨーロッパで勢力を広げた時代で、中世を通じて地域の名物料理としてキョフテやケバブの様に発展した。 ボスニアでは様々なチェヴァプチチがありトラヴニク、バニャ・ルカ、サラエヴォなど各地で食され、伝統的にピタにタマネギやカイマク、ヨーグルトが添えられる。 サラエヴォの観光名所であるバシュチャルシヤなどでは多くの店が味を競い観光客や地元客を集めている。 チェヴァプチチ Comment by Anonymous 02/24/
京都大学農学部・農学研究科の国際交流室は、世界各国で作られている家庭料理のレシピをまとめた電子書籍「世界の料理」を無料で配信しました。27の国と地域から、インドの「ベジタブル焼き飯」や折り畳んで食べる「ロシアパンケーキ」など、128の料理が紹介されています。 ▽ 電子書籍「世界の料理」を発行しました。(2013年3月22日) — 京都大学 ▽ 「世界の料理」(PDF) 農学部・農学研究科の国際交流室は2004年~2008年にかけて、留学生や日本人学生を交えた「料理講習会」を開催しました。講習会には教職員も加わり、延べ600人が参加したとのこと。3月22日に配信を開始した電子書籍「世界の料理」(英語名:Dishes from Around the World)には、講習会の参加者が紹介した母国の家庭料理がカラーでまとめられています。 食卓に並べたくなるメインディッシュからケーキまで、幅広いジ
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