先日書いた豊田章男さんについての思い出話が予想以上に多くの方に読まれているようで、少しばかり驚いている。 自分としては「少年時代の思い出」として軽い気持ちで書いてしまったのだが、章男さんほどの公人ともなると世間からの注目のされ方が桁違いなのだと改めて思い知った。記事への反応は好意的なものが多く暴露や誹謗のような形にはなっていないと信じたいが、ご迷惑になっていないことを切に願うばかりである。(ないとは思うが)もし旧稿がお目に触れていたらどうかご寛恕願いたい。 ところで、筆者の少年時代には章男さんの他にもうひとり極めて強い影響を受けた人物がいる。ほんの数週間ほど一緒に生活しただけの関係なのだが、おそらく彼と出会わなければ章男さんの「異常なまでに普通を追求する」という生き方の凄みも結局は理解できないまま終わってしまっただろう。 実名を記すのは憚られるのでここではNとしたい。筆者と同年齢で、同じ都