旧新田町の北部に市野倉という地区があります。 この地区は、周辺の区画から斜めにずれた特殊な地割りで、なぜ斜めなのだろうと以前から不思議に思っていました。 調べてみると、市野倉は戦後に開発された新しい農村集落で、もとは旧陸軍の飛行場であったことがわかりました。 この旧飛行場跡地を自転車で1周してみました。 ●1 生品村の飛行場● ① 上州の諸街道 戦時中に生品(いくしな)村(現太田市新田市野井(にったいちのい)、新田市野倉(にったいちのくら)など)の北に陸軍の飛行場があったことは『上州の諸街道』(相葉伸編 みやま文庫 1971年)という本を読んで知った。 『上州の諸街道』には、群馬県内の、近世に発達したおもな街道のうち中山道、三国街道、日光例弊使街道をのぞいた諸々の街道が紹介されている。 知名度や歴史上の重要性などを考慮し、街道の格付けをすもうの番付に例えるとするならば、上記3街道は横綱・大