人を褒めない富野監督が褒めた! こだわりが生んだ新制作システム 氷川氏:安彦さんが原画をひとりで描かれるようになったきっかけって何でしょう? 19話の「ランバ・ラル特攻!」からひとりで描くようになったんですよね。 安彦氏:作打ちをやる、原画さんに配る、上がってきたものを作画監督が修正する――そういうやり方の中で、そのシステムに違和感を感じた。作監というのは修正屋だから、原画より(ギャラが)安い。ところがそれは作監の良心に任せるわけだから、フリーパスでもいいわけ。「チェックしました」と言って何もしなくてもお金がもらえる。でもこだわりを持ってる人はとことん直したり、手を入れる。すると原画がほとんど使い物にならなくて、ほとんど作監が描き直しても作監料は変わらない。で、原画料はちゃんと払われる。NGだから原画料を払いませんというのはこの業界にはないんです。 安彦氏:作監も原画も手抜きをしようと思え
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