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書評に関するkuzanのブックマーク (39)

  • 『三国』『新明解』の間にある昭和辞書史上最大の謎に迫る書

    書評】『辞書になった男 ケンボー先生と山田先生』佐々木健一/文芸春秋/1800円(体価格) 【評者】鈴木洋史(ノンフィクションライター) 書は〈日を代表する二冊の辞書の誕生と進化を巡る、二人の男の情熱と相克の物語〉である。 2冊の辞書ひとつは『新明解国語辞典』、略して『新明解』。日で最も売れている国語辞典で、1972年の初版以来、累計2000万部を誇り、主観的でときに詳細な説明のつく語釈で知られる。もうひとつは『三省堂国語辞典』、略して『三国』(ともに三省堂刊)。こちらは1960年の初版以来、累計1000万部。記述は客観的で簡明だが、現代的な隠語など新語を積極的に収録するのが特徴だ。 2つはかくも対照的だが、そこには中心的な編纂者の個性が色濃く反映されている。『三国』のそれは辞書界で「天才」と呼ばれた見坊豪紀(けんぼうひでとし、1914~1992)、『新明解』の方は「鬼才」山田忠

    『三国』『新明解』の間にある昭和辞書史上最大の謎に迫る書
  • 2013年度小谷野賞 - jun-jun1965の日記

    どうもこの賞はタイミングが難しいのである。まず、他の賞をとったものは対象にしないため、ある程度待たなければならない。なお、知人友人家族の著作は対象にしないという決まりである。 そこで正賞はあとまわしにして、特別賞と書評賞を先に発表しておく。 特別賞は、昨年亡くなった「青空文庫」主宰の冨田倫生さんに授与する。これは言うまでもなく読書文化に大きな貢献をした人だが、ことさら顕彰されることがなかったからである。 次に書評賞というのは、今年特別に設けるのだが、これは毎日書評賞というのがあって、丸谷才一が作ったのだが、書評集という著作に与えられるものだ。だが、この出版不況の中、書評を集めたなどというものが出してもらえるのは、一握りの有名人だけである。いい書評を書いていても、それがにならない人というのがいて、毎日書評賞はそういう人には授与されない。 連載書評で、「新書の小径」という半ページのコラムを

    2013年度小谷野賞 - jun-jun1965の日記
  • 沼本克明『濁点の源流を探る』 - 黌門客

    最近おもしろく読んだのうちの一冊が、沼克明『歴史の彼方に隠された 濁点の源流を探る―附・半濁点の源流―』(汲古書院2013)。タイトルの「歴史の彼方に隠された」だとか、「はじめに」の「日人の脳の形質の柔軟性」(p.4)だとか、なんとなく「と」の匂いを嗅ぎ取ってしまう向きもあるかもしれないが、実は高度な入門書であり、たいへんスリリングな読みものに仕上がっている。しかし、内容が専門的だということもあり、おそらく一般紙誌の書評などでは紹介される機会が少ないかとおもわれるので、ここに紹介しておきたい。 沼先生の御著書としては、『日漢字音の歴史』(東京堂出版)や「日語の語源と呉音・漢音」(吉田金彦編『日語の語源を学ぶ人のために』世界思想社)につづく一般向けの論考であり、「安田女子大学大学院の日語学講義資料として作成したものを基礎にしてなったもの」(「あとがき」p.279)というから、

    沼本克明『濁点の源流を探る』 - 黌門客
  • 【書評倶楽部】女優・麻木久仁子 気の遠くなる「用例採集」 『辞書を編む』飯間浩明著 - MSN産経ニュース

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    kuzan 2013/08/01
  • 『国民のコトバ』高橋源一郎著 超異端の文章読本 - エンタメ - 47NEWS(よんななニュース)

    冒頭、「萌えな」ことばの項で絶句した。「萌え」とは「かわいい少女などに心が強くときめくこと」。萌えなイラストや文章で化学や物理を教える参考書があることは知っていた。が、日国憲法を萌えで覚える解説書があったとは! そこには「内閣ちゃん」がミニスカートのスーツ姿で登場。憂い顔の「9条ちゃん」は「素足で、歩けば傷がつきます」。巫女姿の「天皇制ちゃん」は敗戦後、長い髪を脱色したとか。さらに萌え系ミリタリー雑誌では、「零戦ちゃん」など軍艦や戦闘機が半裸の美少女に。「山五十六ちゃん」は白いストッキングをガーターベルトで吊って……ニホン、大丈夫か!? 文学論や文章術に抜群のさえを見せる高橋源一郎。書でも「官能小説な」「人工頭脳な」「ゼクシィな」といった、先端、末端、底辺にある15種類のことばを考察し、日語ウオッチャーとしてのフィールドの広さ、目利きぶりを発揮する。端っこにうごめく日は実にスリリ

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    kuzan 2013/05/06
  • 『辞書を編む』飯間浩明著 言葉で作る世界の模型 - エンタメ - 47NEWS(よんななニュース)

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    kuzan 2013/05/06
  • 『「方言コスプレ」の時代 ニセ関西弁から龍馬語まで』 田中ゆかり著 : 書評 : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    ニューヨークの巷(ちまた)で物心ついた私は、大人の口やテレビのスピーカから流れる多種な訛(なま)りを真似(まね)して育った。ユダヤ人黒人アイルランド人。特殊な文法をかすめてみたり、いかにもというワンフレーズを丸ごと切り取って自分のしゃべりに嵌(は)めてみたり、という具合に。書を読みながら、むかし感じた人のクセを身に纏(まと)う「コスプレ」的気分にしばらく浸ることができた。 今もアメリカには「人種語コスプレ」、「外人英語コスプレ」、とでも言える言語行為は健在である。ひるがえって書が詳述するのは、土地に根づくはずの日の方言の「コスプレ」だ。奇天烈(きてれつ)な名称に聞こえるが、中味は手堅く、言語学の手法を尽くして日語の「未来予想図」までを生き生きと描いてくれている。 「コスプレ」とは何か。ある話者が生まれ育った土地の言葉をベースに、テレビ小説、マンガなどから仕入れた他所の言葉を部分的

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    kuzan 2010/12/13
  • 安田敏朗 『辞書の政治学』

    ちょっと意表をつかれる書名だが、これまでの辞書が常に要求されてきた「規範性」「権威性」の拠ってきたるところを究明、その質を明らかにするという内容である。辞書史に関心のある人ならば、「政治」と聞いてまず連想するのは、近代辞書の成立がナショナリズムと密接に結びついていた事実であろう。書はまず、日近代の国語辞書成立にあたって、欧米に比肩する「文明国」辞書をつくるという愛国的な編纂動機が存在したことを丹念に立証する。 このことは大槻文彦の『言海』編纂(高田宏『ことばの海へ』など)によって知られているが、ここではさらに近代的方式による自国語の整備(語彙を網羅し、語釈を歴史的に記述する)をもって文明国の標準ないし条件であるとする観念が、幕末から明治初期にかけての洋学系の知識人から発したこと、およびその淵源が先進国の辞書観念、たとえばジェームズ・マリーらの『オクスフォード英語辞典』やグリム兄弟の『

  • 擬音語楽しむ本を出版 一関出身、明大教授小野さん

    一関市舞川出身の明治大教授小野正弘さん(51)は、オノマトペ(擬音語・擬態語)の可能性を探る「オノマトペがあるから日語は楽しい」を平凡社から出版した。胸の高鳴りの「ドキドキ」など、感覚を巧みに表現するオノマトペから日語の豊かさを紹介。一関地方の方言にも触れた。小野さんは「自分もこんな言葉を知っている、と思って読んでほしい」と期待している。 5章構成。第3章「オノマトペのある暮らし」では全国の方言を説明。一関地方の方言で細かいとげのようなものでちくちくする感じを言う「いからほから」も取り上げた。 共通語の「ちくちく」は一つの点だけの感覚を表すこともあるが、「いからほから」は刺激点があちこち移る感覚を表現しており、細かなニュアンスが伝わるという。 第2章「愛(め)でる・感じるオノマトペ」ではさいとう・たかをさんの劇画「ゴルゴ13」の主人公がライターで火をつける時の音に着目。 点火音「シュ

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    kuzan 2009/09/15
  • 漢字キーワード事典 - akehyonの日記

    漢字について、大部のが出るのは基的には喜ばしいことだ。通読したが、確かに有益な項目はある。特に、中国歴史的な字書等についての解説はありがたい。 だが、はたして定価の18900円に見合うだけの価値があるかというと、大いに疑問だ。今の日では、2000円台で、きわめて内容豊富な漢和辞典を買うことができる。それと比べて、コスト・パフォーマンスは非常に悪い。こんな大げさなにするのではなく、同じように2000円台、ソフトカバーのにすべきではなかったか。項目の選択も、どういう基準なのかよく分からない。いきあたりばったりだろうか。諸橋轍次や白川静といった項目がないのは、時代が現代に近いからなのか。逆に、「魯迅」が立項されている理由もわからない。魯迅は確かに中国文学の巨匠だが、「漢字キーワード」と言えるだろうか。 項目の説明も、特に編者の阿辻氏の執筆した項目で、安直な記述が見られるのは残念だ。具

    漢字キーワード事典 - akehyonの日記
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    kuzan 2009/08/10
  • この10日間 - 黒古一夫BLOG

    10日間この欄に新たな記事を書けなかったのは、以下の事柄が集中して起こり、そのために時間が取れなかったからです。 まず、書評仕事が「1Q84」(村上春樹)の後2つ続いたことです(現在一つは書き終わり送稿しましたが、もう一つはいま読んでいる途中です)。「1Q84」については、北海道新聞に載った拙文を最後に掲載しますが、果たして拙文は「道新読者」を名乗る人が言う「あらすじだけじゃないか」に該当するかどうか、読者諸氏に判断していただきたいと思います。言い訳ではないのですが、「書評」というのは(北海道新聞の場合)「750字」という制約の中で如何にその作品の内容を紹介し(ある程度内容=「あらすじ」めいたものを紹介しなければ、その作品の概要が理解されない)、なおかつどのような点が問題なのかを(評者なりに)明らかにすることが如何に難しいか、「1Q84」の場合、2100枚を超える長編作品である、どのよう

    この10日間 - 黒古一夫BLOG
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    kuzan 2009/06/23
    書評とネタばれ。前書きとコメントだけ読んだ。
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    kuzan 2009/05/05
  • マンガ学概論を読む - 書物蔵

    ほぼ読了。タイトルに入門とあるが、この中身は概論なり。 マンガ学入門 作者: 夏目房之介,竹内オサム出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2009/04/01メディア: 単行購入: 5人 クリック: 26回この商品を含むブログ (15件) を見るほぼオールラウンドにマンガ学のサブディシプリンを網羅しとるし、文献紹介もある。おそらく現下では、もっともまともな概論といいうるのではあるまいか。巻末のタイトル索引を書誌にして、文からそちらへ参照をとばす、というほうがとしてのデキは数倍よくなっただろうが、多人数でやったからやむをえないかな。 ただ、編者も書いていたことだけど、オールラウンドにやったせいで、不出来の(というか研究が進んでいない)部分がある。たとえば図書館とマンガのところとか。わちきはやる気はまるでないけど、やろうと思えば今からでもかなり研究の余地が残っていそうな気配だなぁ。

    マンガ学概論を読む - 書物蔵
    kuzan
    kuzan 2009/04/28
    「巻末のタイトル索引を書誌にして、本文からそちらへ参照をとばす、というほう」
  • 今週の本棚・本と人:『和本の海へ』 著者・中野三敏さん - 毎日jp(毎日新聞)

    ◇江戸に即する 「今ほど江戸が求められている時代はない。だから和を読んでほしい」と強調する。著者は九州大名誉教授。江戸研究の大家の新刊は、江戸文化を解くカギを“和リテラシー”の回復に求める、学識とユーモア満載の評論集だ。 「近代中心主義が行き詰まり、近代が最も毛嫌いしてきた江戸に関心が移ってきた。今までは江戸を近代主義という視点で見ていた。『文学』や『小説』という言葉を使ったとたん、それは近代主義なんです」 「和リテラシー」とは<変体がなと草書体漢字そのものの読解力>であり、<江戸人の想念と情念>を十分に理解する能力にほかならない。 「100万点はある和のうち1%程度しか活字になっていない」状況の中で著者は、易占、印譜など活字のない和の数々を俎上(そじょう)にのせる。<雅俗ごちゃ混ぜの言語感覚のはじけぶりが命ではなかろうか>(「狂詩」の章)など奔放な語り口で読者を導く。 「江戸に

    kuzan
    kuzan 2009/04/23
    タグが近世"文学"ですみません。
  • 神保町の匠 - 豊穣なる江戸文化を知るにはこれです

    著者: 中野三敏 出版社: 角川学芸出版 参考税込価格: 1,680円 ISBN-10: 4047034363 ISBN-13: 978-4047034365 江戸文化、文学に関しては、現在もっとも読ませるのは中野三敏だろう。何よりもお洒落である(文章も、風采も)。そして江戸の香りが十分に漂ってくる。それを十分に味わわせてくれたのが『道楽』(講談社)、『写楽―江戸人としての実像』(中公新書)だった。前者は中野の読書遍歴が生き生きと伝わり、後者は「写楽とは誰なのか」を解き明かして、長年の論争に終止符を打つものだった。 その中野が江戸の和の世界を詳しく紹介している。これはファンとしてはどうしても読まずにはいられない。神田神保町の古書店には和も多くあり、通りすがりに何冊か手に取ったこともあるが、なかなかこの世界には入りにくかった。いいなあと思いながらも、挿絵はいいけれど、文章を読む

  • 白石良夫『かなづかい入門』: 忘却散人ブログ

    わすれもの、うせものがたえない毎日を送る忘却散人(飯倉洋一)のブログです。2008年3月スタート。日近世文学。 軽い読み物として、推敲もなしに書いていますので、学術論文などへの引用はお控えください(どうしてもという場合は、事前にコメント欄にでもご連絡下さい)。エッセイなどでの引用やSNSなどでのリンクはご自由にどうぞ。 白石良夫さんの『かなづかい入門―歴史的仮名遣VS現代仮名遣』(平凡社新書、2008年6月)が刊行されています。 白石良夫さんは近世文学研究者で、『江戸時代学芸史論考』(三弥井書店)、『説話のなかの江戸武士たち』(岩波書店)などの著作がありますが、『幕末インテリジェンス』(新潮文庫)で幕末維新史に、 若山牧水の「別離」論で近代短歌論に進出(?)している他、『うひ山ぶみ』の、主観的なコメントを含む、かなり(現在の通念でいえば)変わった注釈をだしたりなど、既存の学問研究に対する

    kuzan
    kuzan 2008/06/19
    「既存の学問研究に対する「挑発者」」
  • book-read: 山東功(2008)『唱歌と国語―明治近代化の装置』講談社選書メチエ(2008.02.10初版発行)

    BOOK-READ読んだ読んだBOOK-READ読んだ読んだBOOK-READ 読んだ(主に新書や文庫などの一般書、例外あり)の個人的な感想を書いています 「文法」「唱歌」が「明治近代化の過程」で「装置」として成立し、一定の機能を果たしながら変容を遂げていく過程を描いたもの。    著者は、『明治前期日文典の研究』(和泉書院)などの研究書を出している日語学・日思想史の研究者。    1872(明治5)年の学制で授業科目として挙げられた「唱歌」は「当分之ヲ欠ク」とされ、また、小学教則では「文法」も同じく「当分欠ク」とされていた。  また、「唱歌」の作詞に関わった伊沢修二、大和田建樹などの人物は同時に国語教育での「文法」にも関わっていた。  「唱歌」はまさに『小学唱歌集』などによって「創られ」ていき、同時に近代国家として必要な「国語」=「文法」も「創られ」ていった。  こうした「

    kuzan
    kuzan 2008/04/30
  • http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20080427ddm015070003000c.html

  • 「若者言葉に耳をすませば」が面白すぐる件について - 煩悩是道場

    山口仲美さん著の「若者言葉に耳をすませば」という書籍を手にする機会があったのですが、いろんな意味で面白い。あまりにも面白いのでちょっとご紹介。 ◆「若者言葉に耳をすませば」はどのような書籍か「若者言葉に耳をすませば」がどのような書籍であるのかについて山口さんは以下のようにお書きになられています。このは、若者たちが自らは解説できない若者言葉の成り立ちや特色、目的を明らかにすることを目指しています。さらに、若者たちの音をお伝えし、中高年との架け橋になることを目指しています。若者言葉に耳をすませば p15若者言葉の成り立ちや若者たちの音がわかれば中高年との架け橋が作れるのでしょうか。なんだか良くわかりませんが、取り敢えず読み進んでみます。 ◆豊富に登場する若者言葉「若者言葉に耳をすませば」は、プロローグのあと大学生を交えての座談会が記録されています。座談会で出てくる若者言葉はともかくと

    kuzan
    kuzan 2008/04/13
    wikipediaによる批判もあり。