教員支援ツールのページは http://www.oit.ac.jp/ip/~kamiya/ です。こちらにも是非お運びくださいませ。 2013年度前期のブリッジ・イングリッシュⅡでも質問コーナーを行いました。これは「言語・文化・教育に関する質問コーナー」として授業の中で毎週行っているものです。もともと大学に着任した2004年度からいろいろな授業の中で(科目によっては隔週や月1回の場合あり)やっていますが、2012年度後期からはブリッジ・イングリッシュⅡのみ毎週で実施しています。2012年度以降のこの科目は「英語の仕組みと文法」に焦点を当て、大学英語への橋渡しを行うための中学・高校英語の再学習科目として提供しているものですが、外国語を専攻しない大学生の皆さんに英語の周辺にある様々な幅広い教養も身につけて欲しいという願いを込めた授業設計にしています。 私は以前から大学生が言語・文化・教育につい
N. チョムスキーは、文法とは何かを定義していますか? 文法とは何か、言語と文法の関係は何か、文法と概念との関係は何か。 そういったことについてチョムスキーやチョムスキアンが論じたことについて教えてください。 なんでこんな質問をするかというと、チョムスキアンは、シンタックスが文法であることが正面に出すぎている気がするからです。 日本人の常識で文法というと、助詞、助動詞、動詞や形容詞など用言の活用、代名詞といった1~2音節の音韻変化パターンです。 それが意味の変化につながるというのが日本語文法ではないでしょうか。 日本的な常識との乖離が大きすぎて、なんだかついていけないのです。 日本人チョムスキアンで、そういう疑問を述べた発言があれば、ぜひともご紹介ください。
集英社インターナショナル(@Shueisha_int)さんの金谷2006『主語を抹殺した男』・生成文法関連のツイートと、それに対する@satounaotoさん(と言語学クラスタ)のコメントややりとりなど。 ぷらぱんちゃ!けろーん!
土井直樹 @doichan21 言語学の先生曰く「さわむらしゅんすけ」が最もモテる名前だそう。確かに名前だけで高身長イケメンっぽいのを想像してしまうなあ。 女性が安心するnとmの音、口にするだけで爽やかな風が身体中を駆けめぐるかのような錯覚を生むsの音、これがモテるらしいね。子どもの名前をつける時はぜひ参考に。 2010-12-18 10:38:24 K_Hara @K_Hara10 これはw明らかに認知心理学の範疇だろうに。ニセ言語学。こういうの信じられる人は幸せだけどね。 QT @doichan21 言語学の先生曰く「さわむらしゅんすけ」が最もモテる名前だそう。女性が安心するnとmの音、口にするだけで爽やかな風が身体中を駆けめぐるかのような錯覚を生むsの音 2010-12-18 16:22:32 EnoT @enotweb 音感か… QT @doichan21: 言語学の先生曰く「さわ
青空文庫から、ことば、國語、文字、言語、本、飜譯抔に關するものを拔き出して纏めたもの。 ア行 會津八一 拓本の話 芥川龍之介 文部省の仮名遣改定案について 泉鏡花 小説文體 伊丹万作 カタカナニツイテ 伊東忠太 國語尊重 誤まれる姓名の逆列 市島春城 読書八境 内田魯庵 灰燼十万巻(丸善炎上の記) 家庭の読書室 大槻文彦 ことばのうみのおくがき 岡本かの子 私の書に就ての追憶 織田作之助 大阪の可能性 折口信夫 恩地孝四郎 書籍の風俗 カ行 狩野直喜 日本國見在書目録に就いて 岸田國士 外国語教育 「語られる言葉」の美 言葉の魅力―女学校用国語読本のために 「抽斗にない言葉」 文学者の一人として見た現代日本語 文芸と国語 方言について 北大路魯山人 良寛様の書 料理芝居 木下杢太郎 本の装釘 九鬼周造 外来語所感 久保田万太郎 文字に対する敏感 桑原隲藏 紙の歴史 東洋人の發明 幸田露伴
今年は山田孝雄没後五十年のようらしい(未確認情報、来年だったかも知れぬ)。山田一家といえば、息子を総動員して岩波の日本古典文学大系本の『今昔物語集』の校注を行ったことで、私などには知られている。国語学者一家なのである。 岩波大系本の注はほとんどが語学的な注なので、内容の理解についてはあまり役に立たない。また、同じことばが出てきたら「→○○頁注○」とされているので、別の巻をめくらなければならないのが大変面倒くさい。 ただ、この時代に今昔の天竺・震旦部の注をよくつけてくれた、という「学恩 はたいそうなものである。 さて、今年度は二年次生の演習で『今昔』巻二十八を読んでいる。 うちの大学では、二年生から各ゼミに所属して演習発表をすることになっている。私の学部時代では、三年生(関西では三回生、というが)から演習があり、それも一人の先生ではなく二人くらいの先生の演習が選択できた。二年生からの演習はち
あなたには、誰にも言えないような秘密がありますか? もちろんありますよ。自分にも …ふふふ。 あっ、話しは変わって、 実は、大学の時、日本語学科って所にいたんですよ。 でね、よく、何やってたの? っ聞かれるんですけど、 正直言って、高校の現代語の授業の延長ですよ。 日本語の歴史したり、 古典したり、 日本語教師になるための授業だったり、 結構楽しかったですよ。 小規模な学科だったんで、 知ってる人が結構多かったし、 昔から文系体質でした。 でも国語はそんなに好きではなかったですね。 現代文より現代語の方ですから。 でも、やっぱり大学生の4年間ってすごく濃いですね。 仲間もできたし、 その頃からホントの自分が出せた気がします。 あっ、日本語のことで、何か困ったことあったら聞いてくださいね。 仕事できなくても、それなりに勉強は真面目にしてましたから。 さて、今日も休み。 何かしようかな〜。 す
黙読する分にはとくに構わないのでいままで放ってきましたが、正仮名遣いの発音の理窟がいまいちよくわかりません。「だらう」はなんと発音するのだろうか。そのまま『だらう』と発音するのか、それとも「だらう」と書いて『だろう』と発音するのか。※丸谷才一「男もの女もの」の解説(川上弘美)を読んでいて思いつきました。
これを読んで、思ったことを書きます。「最近の日本語は乱れている!」とか主張すると、なぜ国語学者はニヤニヤするのか。 - 小学校笑いぐさ日記 柳瀬尚紀という人がいるのだけれど、国語学者のあいだではこの人はどういうふうにとらえられているのだろうか? ぼくの知る限り、この人は日本語の語彙に関しては一番豊富だ。また語彙以外の、日本語の歴史や成り立ちなどについても相当に詳しい。 柳瀬尚紀は、ジェイムズ・ジョイスの「フィネガンズ・ウェイク」を翻訳した人だ。そして、この本を翻訳するために、自分の中に膨大な量の日本語を入れた人だ。英語の巨人であったジョイスに対抗するために、ありとあらゆる手段を使って日本語という日本語を自分の中に入れ、その語彙の量でもって(それだけではないけれど)ジョイスに立ち向かった。そういう人だ。 この人は、日本語だけではなく、日本文学のこともよく知っている。夏目漱石も森鴎外も二葉亭四
なぞなぞです。 母には2回会ったけれど、父には会わなかった、というものなーんだ? ヒント:これは平安時代のなぞなぞです。 (「母には二度逢ひたれど父には一度も逢はず」『後奈良院御撰何曽』) こたえ:くちびる えーと、「なんでだ!」って話を説明すると長くなります。 (有名な話ではあるんですが) 半濁音(ぱぴぷぺぽ)を含む言葉の多くは外来語で、いわゆる「和語」には少ないことは、皆さんご存じと思います。 これはなぜか。 これは、日本語の発音の変遷に理由があります。 日本語では、古くは、「はひふへほ」という字を書いて、「パピプペポ」と発音していました。 (しかし、文字で説明するのが難しい話題だな) だから、「はは」という言葉を発音する時、実際の発音は現在の「パパ」に近くなりますから、唇が2回合わさるのです。 これがなぞなぞの答えの答え。 さて、もっと時代が下ると、「は行」は「ファ フィ フ フェ
仕事からの帰宅後、暫し読書。夜九時十五分頃から約三十分間スポーツクラブで鍛えて、帰宅後は再び読書。白石良夫著『かなづかい入門-歴史的仮名遣VS現代仮名遣』を読み終えた。歴史的仮名遣を学んだのは中学校の国語科の授業でのことだったが、当時から素朴な疑問を禁じ得ないでいた。例えば、「逢う」という語を古語では「逢ふ」と書くが、国語教師によれば「逢ふ」と書いて「おお」と訓まれる。吾、国語に関しては優等生だったので直ぐに把握し得たが、どうしてそうなるのかは理解し難いと感じていた。なぜなら「あふ」と「あう」の差であれば時代の経過に伴う変化として了解できるが、「おお」から「あう」への変化となると歴史的な変化とは到底思えないからだ。この感覚は、大学で古代ラテン語の授業を受けた際に確信と化した。教授によれば、言語の発音は一般に母音化して洗練される。そうであれば「あふ」から「あう」への母音化は自然だが、「おお」
ズーズー弁の分布 東篠操編「日本方言地図」音韻分布図(金田一春彦作図) むかし民俗学の柳田国男は「かたつむり」(蝸牛)の方言が東北地方の北部と九州でツブリであり、関東や中国でカタツムリ、中部や四国でマイマイ、そして京都を中心とする近畿地方で、デデムシのように分布することを発見し、これによって、かつて蝸牛の方言がナメクジ→ツブリ→カタツムリ→マイマイ→デデムシのように変化し、それぞれが東西または南北へ放射されたと推定した。柳田の仮説を後の学者は方言周圏論と名づけたが、よくわからないところも多い。語彙には認められるものの、音、アクセントにはあてはまらないとする説もある。 東北地方の方言の特徴は、「し」と「ず」、「ち」と「つ」、及び「じ」「ず」「ぢ」「づ」の区別をつけないので、「ズーズー弁」と言われることが多い。歴史的経緯から近畿地方の古い語彙は地方に残っていることが多いといわれる。近畿地方から
自分は昨日のエントリでこういうことを書きました。この類の日本語力ウンチクというのも昔から定番的に繰り返し現れますよね。TVでも毎日のようにやってますし。「若い人が言葉を知らない」「漢字を知らない」「日本語が乱れている」となると、必ず反動としてこういうのが出てくる現象って何なんでしょうかね?2008-05-10■[本屋から図書館から遠く離れて]ますます末期化する『文藝春秋』id:HALTAN:20080510:p3ちょうどこういう記事を見つけました。若者の活字離れが進む中、映画会社が洋画の字幕づくりに苦慮(くりよ)している。文字数を減らすだけでなく、漢字の使用を最小限にし、極力ふりがなをふる気の遣いよう。「読み」だけでなく、中学生レベルの歴史的事実すら知らないというケースも。こうした事情を反映し、アニメだけでなく、実写映画でも吹き替え版が急増。映画業界では「若者の知的レベルがこれほど下がって
本 山口仲美さん著の「若者言葉に耳をすませば」という書籍を手にする機会があったのですが、いろんな意味で面白い。あまりにも面白いのでちょっとご紹介。 ◆「若者言葉に耳をすませば」はどのような書籍か「若者言葉に耳をすませば」がどのような書籍であるのかについて山口さんは以下のようにお書きになられています。この本は、若者たちが自らは解説できない若者言葉の成り立ちや特色、目的を明らかにすることを目指しています。さらに、若者たちの本音をお伝えし、中高年との架け橋になることを目指しています。若者言葉に耳をすませば p15若者言葉の成り立ちや若者たちの本音がわかれば中高年との架け橋が作れるのでしょうか。なんだか良くわかりませんが、取り敢えず読み進んでみます。 ◆豊富に登場する若者言葉「若者言葉に耳をすませば」は、プロローグのあと大学生を交えての座談会が記録されています。座談会で出てくる若者言葉はともかくと
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