反社会的な事件の犯人像を、「愛着障害」とする報道が散見されます。某紙の世論調査によれば、90%の人が家族を大切に思いながらも、84%の人が絆の弱さを案じているとのことです。 家族の絆には、夫婦の絆、親子の絆、きょうだいの絆が絡みあいます。そのなかで、親子の絆の基礎になるのは、家族の絆の母子限定版といえる、幼少期の愛着関係です。 第2次大戦後のアメリカで、衛生と栄養管理が行き届いているにもかかわらず、乳幼児養護施設の子どもたちに発育不全が多発しました。愛着(attachment)は、施設病(hospitalism)と名付けられたその状況の原因解明に貢献したボウルビーの造語です。子どもの健全な発育には、母性的な愛情関係が欠かせない。その関係は母親に対する一方的な依存ではなく、乳幼児の愛らしさが母親の育児疲れを癒すという、母子相互作用の関係であるというのです。発達心理学に大きく寄与した彼の「愛着
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く