多くのファンに愛され幕を閉じる新宿JAM 12月31日をもって37年の歴史に幕を閉じる「新宿JAM」。かつて、スピッツ、エレファントカシマシ、ザ・ブルーハーツ、氣志團など名だたるバンドを輩出した老舗ライブハウスだ。 大きなライブハウスに出るための登竜門として機能した新宿JAMだが、長い歴史の中で様々な出来事もあり、音楽関係者や音楽好きに知られる存在に。 前編記事「知られざる舞台裏」では、2006年から店長を務めてきた石塚明彦氏に196時間ぶっ通しの「JAMフェス」や飲み放題の導入、そしてヤクザとのトラブル(!)など、これまでの歴史を振り返ってもらった。後編では、石塚氏が近年のバンドやライブハウス事情から新宿JAMへの思いを明かす――。 ―最近のバンド事情について、感じることはありますか? 石塚 単純な例ですけど、僕らの頃はバンドやってるだけでモテたじゃないですか。サッカー部や野球部が好きな