「教育委員会の判子がなければ図書館は図書を買えないというシステムは、よその町とはまったく違うと思います」 昨年10月14日、宮城県多賀城市議会では、“反ツタヤ図書館”の急先鋒である藤原益栄議員から厳しい追及を受けるなか、自信満々でそう言い放った多賀城市の菊地昭吾教育長の言葉は、後から思えば、単なる強がりではなかったとわかる。 ちょうど同じ頃、新図書館開館に向けて蔵書整備の準備を急ピッチで進めていたカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と市教育委員会は、水面下で主導権争いの激しい神経戦を繰り広げていた。 市教委とCCCの静かな争いが勃発 今年3月21日にオープンし、全国で3番目のツタヤ図書館として話題を集めている宮城県・多賀城市立図書館。運営を担当するレンタル大手・TSUTAYAを展開するCCCが、同図書館の蔵書として購入するために選書した中に、市場価値の低い古本が大量に含まれていたこ
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