ウイルスはこれまで幾度も「戦争」に匹敵するほどのダメージを人類にもたらし、国際秩序にも多大な影響を与えてきた。「第二次世界大戦以来最大の試練」と言われる新型コロナウイルスのパンデミック。この地球規模の危機により最も大きな痛手を受けているのは、超大国アメリカだ。ウイルスという共通の敵を前に世界を連帯させるリーダーシップを発揮できないばかりか、世界最強を誇ってきた米軍の現場部隊にも感染が及んでいる。パンデミックを通り抜けた先には、今とは違う世界秩序が待ち受けているとの指摘も出ている。感染拡大は世界のパワーバランスにどのような影響をもたらすのか。2つの大国、米中を中心に見ていく。(解説委員 津屋 尚) 米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、2020年5月12日正午現在(日本時間)、新型コロナウイルスの感染者は世界全体で418万人、このうちアメリカの感染者は3分の1近い134万人、死者はおよそ
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