脳委縮の速度を4割も落とす2つの条件が分かった。 英オックスフォード大学のフレドリク・ジェルネレン氏らの研究グループが、栄養学の専門誌アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション誌で2015年4月15日に報告している。 70歳以上168人を対象に検証 研究グループによると、認知機能障害があり、特に後にアルツハイマー病を発症する人は脳萎縮率が高い。オメガ3脂肪酸とホモシステインは、脳萎縮と認知症に関連している。 研究グループは、オメガ3脂肪酸の水準が変わると、ビタミンBが脳萎縮率に及ぼす効果が変わるかを検証した。 軽度認知機能障害のある70歳以上の168人を対象として、高用量ビタミンBのサプリメント(1日当たりの葉酸が0.8mg、ビタミンB6が20mg、ビタミンB12が0.5mg)を毎日飲むグループとニセ薬を飲むグループに分けた。試験開始時と2年後に、MRIで脳萎縮を評価