現場状況図(イメージ) その他の写真を見る(1/2枚) 両手に刃物を握りしめた男が、スクールバスを待つ児童らに襲いかかった。川崎市多摩区で28日に起きた無差別殺傷事件。犯行後に自らを刺して死んだ岩崎隆一容疑者(51)と被害者側との接点は浮かんでいない。「一体なぜ…」。平穏な日常の朝があまりに理不尽な凶行で切り裂かれ、関係者らは絶句した。 小田急小田原線登戸駅近くの事件現場から、直線で約8キロ離れた住宅地。近隣住民は犯行40分ほど前の午前7時ごろ、児童らを襲った岩崎容疑者が、自宅を出るのを見ていた。 丸刈りで、黒の半袖シャツと黒のジーンズ姿。全身黒の服に身を包み、4本の包丁を入れていたとされる黒のリュックを背負っていた。「おはようございます」。普段と変わらぬあいさつを住民と交わしていた。 そして、最寄りの小田急小田原線読売ランド前駅に歩いて向かい、3駅先の登戸駅で降り、そのまま現場に向かった