若くなければプログラムを書く仕事はできない、とよく言われる。 「例のプログラマXX歳定年説」というやつである。 今回の夢空間はそれについて考えよう。 年齢というものは数字ではっきり示されるけれど、 年齢と実際の能力が直接結びつくわけではない。 …ええい、まどろっこしい書き方はやめよう。 端的に言えば、XX歳になったからもうC言語は書けないなどと十把ひとからげに言うことはできない。 個人差が大きいからだ。 けれど「年齢が高くなると記憶力は衰えていく」これははっきり言える。 これは悲しいかな、私自身の実感である。 今から数年前、私は自分の作っているプログラムの全構造を頭の中に入れておくことができた。 大まかな内容ではなく、変数名や関数名、データ構造の詳細に至るまですべて頭の中に入っていた。 しかし今はそうはいかない。自分がいま作っているプログラムでありながら、 ちょっと油断するとすぐにその詳細