三菱UFJ銀行で約10年にわたりチーフアナリストとして外国為替市場の調査を統括してきた内田稔氏が退職し、アジア通貨の調査などを手掛けてきた井野鉄兵氏が近く後任に就く見通しであることが分かった。事情に詳しい関係者が明らかにした。 関係者によると、井野氏が同行グローバルマーケットリサーチのチーフアナリストに就任するのは1月1日付の見込み。同氏は2003年に東京三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入行後、豪ドルや東南アジア諸国通貨の調査を担当し、13年4月から7年半、シンガポールに駐在した経験も持つ。 ブルームバーグ・インテリジェンスの田村晋一シニアアナリストは、邦銀では預金・貸出金などアジア通貨の取り扱いが増加傾向にある一方、ボラティリティー(変動率)が高いことなどから、専門家による知見の重要性が高まっていると指摘した。 東南アジア地域で製造・販売拠点を拡大する日本企業の現地通貨建て資金の需要が増大
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