忘れない為に/兄は心の病気〜自閉症の兄〜 でも、本当は苦しかった。つらかった。 さみしかった。甘えたかった。 でもその言葉を言ってはいけないと思っていました。 2000年のこと。だから今から7年ほど前になるんでしょうか。ちょっとしたお誘いがありまして。そのお誘いってヤツである掲示板を閲覧に行って。そこには目を覆いたくなる光景ってのがあった。 障害児の親の個人サイトの掲示板、そこの管理者は下の子になる子を流産したばかり。そこにきょうだい児の書き込みが入ったわけです。「自分はきょうだいとして苦労した、だから下の子ってのは作らないで欲しい」と。 いわゆる匿名の投稿、立場は姉。文章もまあ乱暴といえば乱暴な感じではあった。 だけど「目を覆いたくなる光景」ってのは、この匿名の投稿じゃなかった。親の立場の人間たちがよってたかってその姉を袋だたきにする光景だった。そしてわたしはその袋だたきにする一人として