貧困が減ったかどうかは「見方による」!? 「今日の英国に、貧しい子どもがまだ一人でもいれば、貧しい年金受給者がまだ一人でもいれば、そして人生でチャンスを与えられない人がまだ一人でもいれば、彼ら全員がその状況から解放されるまで、一人の首相と一つの政党は休みなく働き、決して何かを成し遂げたなどとうぬぼれず、決して自分の使命が完了したなどとは思わない」。 1999年にこの誓いを立てた「一人の首相」とはトニー・ブレアであり、「一つの政党」とは労働党だ。だが、彼らは貧しい子どもを減らすことができたのだろうか。次の2つの選択肢から、思ったほうを選んでみてほしい。「わからない」または「見方による」。 1999年から2010年にかけて、子どもの絶対的貧困率は35%から18%に減少した。つまり半減した。だが、同時期の「相対的な」貧困率は26%から20%への減少だった。つまり、4分の1程度の減少に留まった。
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