申し分のない1年を過ごせるアーティストはほとんどいないが、プリンスは1980年代、ほぼ完璧な10年を過ごした。ファンキー・ニュー・ウェーヴの最高傑作、『ダーティ・マインド』を1980年にリリースしてから1988年の見事に凝縮されたアルバム『LOVE SEXY』まで、プリンス・ロジャー・ネルソンは、それまでほとんど類を見ない音楽的革新とポップ・カルチャーの融合を実現させた。 それ以降のプリンスは衰えたわけではないが、"紫の殿下"が毎回優れたライヴパフォーマンスに没頭すればするほど、ヒット曲の"打率"は変わっていった。1998年にリリースされた4枚組のコレクション、『CRYSTAL BALL』や1994年の『COME』もそうだが、名作は希少なアルバムか、そうでなければ分かりにくいアルバムの中に隠れている。プリンスのポスト80年代のアルバムは、たとえそれがあまりにも残念な、手ぬるい出来だったとし
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