文化庁は全国の博物館や美術館などが所蔵する国宝や重要文化財のほか、国指定文化財(史跡名勝天然記念物、歴史的建造物、無形文化財など)をデシタル高精細画像や動画で国内外に紹介する「文化遺産オンライン構想」の整備を進めている。 既に東京、京都、奈良、九州の国立博物館4館が所蔵するすべての国宝(130件)と重要文化財(952件)を収めた「e国宝」(http://www.emuseum.jp/)を完成させており、文化庁はスマートフォンなどで気軽に検索できるシステムの構築を目指している。 2019年度の完成を目指す 国宝などの文化財をデシタル高精細画像でアーカイブ化するメリットは、文化財保護のため常時展示できない優れた作品を24時間、いつでも居ながらにして楽しめるだけでなく、高精細な画像を自由に拡大し、細かな部分まで作品を鑑賞できる点にある。文化庁は2003年度から計画的に国立博物館4館の国宝と重要文