旧長野県飯山市農協(現・JAながの)が31年前に組合員向けに製作した「農協帽子」が、若者の手によりファッショナブルによみがえった。 地元洋品店で販売を始め、インターネットを通じて紹介したところ、県外からも注文が集まっている。農業にいそしむお年寄りのありふれた帽子が「オシャレ」なアイテムとして、若者の心をつかんでいる。 元となった農協の帽子は、紺色で野球帽のようなキャップ型。1985年に飯山市農協発足10周年を記念して製作され、組合員全員に配られた。額の部分には、円形の水色地に白色で、飯山市農協の「i」と「n」を組み合わせて刺しゅうしたロゴマークが付いている。 当時、同農協購買部長だった石田正人さん(83)によると、ロゴは、合併後間もない同農協の組織統合の象徴として、公募で採用された。「農作業中の組合員らが互いに目にすることで、一体感を高められる」として、帽子が製作されたという。 この帽子を