タグ

ブックマーク / xtech.nikkei.com (347)

  • 「S/4HANA」への切り替えでトラブルの江崎グリコ、1カ月経過も商品の出荷停止続く

    「プッチンプリン」をはじめとする江崎グリコのチルド品が店頭から姿を消した。2024年4月3日に実施した基幹システムの切り替えでトラブルが発生。同社が物流・販売を請け負っていた他社製品を含め、一部商品を出荷できなくなった。同月18日に出荷を一部再開したものの、トラブルは終息せずに再び出荷を停止。システム障害の影響で、当初業績予想より売上高を200億円程度押し下げるとみる。 「スーパーにもコンビニにも『プッチンプリン』が見当たらない」「『カフェオーレ』を長年愛して飲んでいるが、どこの店舗も販売休止中だ」――。2024年4月中旬、X(旧Twitter)で、このような投稿が相次いだ。 江崎グリコの看板商品が店頭から姿を消した理由は、システムトラブルによるものである。同社は2024年4月3日、基幹システムの切り替えを実施した。旧システムを独SAPのERP(統合基幹業務システム)パッケージ「SAP

    「S/4HANA」への切り替えでトラブルの江崎グリコ、1カ月経過も商品の出荷停止続く
    langu
    langu 2024/05/21
  • 富士通「PROBANK」の顧客がゼロに、清水銀行と西京銀行の新システム移行で

    清水銀行と西京銀行は2024年5月6日、預金や為替など銀行業務の中核を担う勘定系システムを刷新した。いずれも富士通の勘定系システムである「PROBANK」を利用していたが、清水銀行はNTTデータ、西京銀行はBIPROGY(旧日ユニシス)のシステムに切り替えた。両行の新システム移行に伴い、PROBANKの顧客はゼロになった。 両行とも2024年5月7日午後1時ごろの時点で、新システムについて、「大きな問題なく稼働している」(清水銀行経営企画部)、「特に問題なく正常に稼働している」(西京銀行総合企画部)としている。 清水銀行はNTTデータの共同化システムである「STELLA CUBE」に、西京銀行はBIPROGYが提供するクラウド勘定系システムの「BankVision on Azure」にそれぞれ切り替えた。2024年1月には、PROBANKのファーストユーザーだった東邦銀行も日IBMが支

    富士通「PROBANK」の顧客がゼロに、清水銀行と西京銀行の新システム移行で
    langu
    langu 2024/05/08
  • データセンター建設が住民の反対で頓挫、大規模化と住宅近接で「迷惑施設」扱い

    千葉県流山市のデータセンター(DC)の建設計画が、地域住民の反対で頓挫した。かつてDCは都心部の商業地域や工業地域に建てられることが多かった。ところが近年は大規模DCが住宅のある郊外地域に作られるようになったことで、住民から「迷惑施設」扱いされている。立地に細心の注意を払わなければ、今後もDC建設は頓挫しかねない。 千葉県流山市:第一種住居地域だった土地に大型DCの建設計画 2023年12月に頓挫したのは、東京都渋谷区に社を置く「流山綜合開発K」という企業が、流鉄流山線流山駅の駅前、流山市役所の目の前にある1万2877平方メートルの土地で進めていた、地上4階・地下1階建てで高さ28メートルのDC建設計画だ。流山綜合開発KはこのDC開発のために設立した特定目的会社だ。 開発区域はもともと「飛地山」と呼ばれていた場所で、ある企業の保養所が建てられ、山は樹木に覆われていた。2018年ごろにマン

    データセンター建設が住民の反対で頓挫、大規模化と住宅近接で「迷惑施設」扱い
    langu
    langu 2024/04/05
  • 毎時660万件の処理さばくJRA基幹システム、急務は脱・富士通メインフレーム

    「有馬記念をきっちりさばけるシステムをつくらねばならない」――。日中央競馬会(JRA)の工藤栄治情報システム部トータリゼータ課課長は力を込める。 「トータリゼータ」とは、JRAの情報システムにおいて心臓ともいえる、勝馬投票券(馬券)の発売・払い戻しを担う基幹システムだ。そしてこのトータリゼータは、圧倒的な人気を誇るレースである有馬記念に照準を合わせて調整されている。実際、2022年に開催されたJRAのGIレースごとの売り上げ実績を見るとトップは有馬記念で約521億円、次点はダービーで約291億円だ。 JRAの売得金(ばいとくきん=馬券の発売金から返還金を差し引いた額)のうち、85%が電話・インターネット投票によるものだ。場外馬券売り場(ウインズ)や競馬場の窓口販売など複数の販売チャネルがあるが、手作業で集計するのは現実的ではなく、システムが止まればレースを開催できない状況になっている。ト

    毎時660万件の処理さばくJRA基幹システム、急務は脱・富士通メインフレーム
    langu
    langu 2023/12/22
  • CARDNET障害の原因はDB同期遅延による負荷増、9月の試験では想定せず

    決済ネットワーク「CARDNET」を運営する日カードネットワークは2023年11月24日、同月11日午後1時23分ごろから午後8時52分ごろに発生したシステム障害の原因について、システム更改の準備作業として実施していたデータベースの同期処理だったと発表した。同期処理が遅延し、オンライン取引と並走したことでシステムが高負荷に陥った。 発表によると、CARDNETでは11月13日にシステム更改を予定しており(障害発生に伴い11日に中止)、その準備作業として10日から現行システムと更改システムとの間でデータ同期処理を実施していた。11日午後1時23分ごろから午後5時30分ごろまでにかけて、特定接続先における一部のクレジットカード取引への影響を検知し、モニタリングを実施していた。モニタリングの詳細については「セキュリティーに関する事項のため、詳細説明は差し控える」(広報)とした。 サーバーOSの

    CARDNET障害の原因はDB同期遅延による負荷増、9月の試験では想定せず
    langu
    langu 2023/11/28
  • 「スタッドレス売れるのは日本だけ」、住友ゴムがタイヤ種類集約で省資源化図る

    住友ゴム工業は、省資源化を目的として、現在「サマー」や「スタッドレス」など性能別に販売しているタイヤを、将来的に全天候に対応する「オールシーズン」タイヤにカテゴリーを集約していく方針を打ち出した。タイヤの性能や耐久性を高めた上で製造数を減らす。同社取締役常務執行役員の村岡清繁氏は「1種類のタイヤで年間通して走りきれるようにする」と説明した。 実現の鍵を握るのは、路面環境に応じてタイヤの性能を変化させる新技術「アクティブトレッド」だ(図1)。同社はアクティブトレッド技術を搭載したコンセプトタイヤを2023年10~11月に開催されたJAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー、JMS 2023)」(東京ビッグサイト)で初披露。同年11月16日には同技術に関する説明会を開催した。 アクティブトレッド技術の市場投入は、まずは日からスタートする。ただし、「主なターゲ

    「スタッドレス売れるのは日本だけ」、住友ゴムがタイヤ種類集約で省資源化図る
    langu
    langu 2023/11/21
  • ダイハツ品質不正、ポール側面衝突試験のデータ偽装はなぜ起きたのか

    運転席側(右)にステアリングを通す穴が開いており、助手席側(左)に比べて強度・剛性が低い。通常はここに補強を施して左右対称の強度・剛性に仕上げる。ところが、ポール側面衝突試験の「一発試験」に臨むに当たり、ダイハツ工業は十分な自信を持てなかった可能性が考えられる。ただし、このイラストはロッキーHEVおよびライズHEVのダッシュパネルを基にしたものではない。(出所:トヨタ自動車の資料を基に日経クロステックが作成) そこで、ダッシュパネルの必要な箇所に「ビード(肉盛り溶接のような補強)を設けたり、ダッシュパネルの断面形状を工夫したり、インパネ(インストルメントパネル)ブレース(補強材)を追加したりして、強度や剛性が左右対称になるように補っていく」(トヨタ車体のボディー設計者)。これにより、車体の左右で同等の衝突性能を得られるようにするのである。 不正を公表した1週間後(2023年5月26日)のダ

    ダイハツ品質不正、ポール側面衝突試験のデータ偽装はなぜ起きたのか
    langu
    langu 2023/11/08
  • 全銀システム障害の原因判明、メモリー不足でインデックステーブルが不正確な状態に

    銀行間送金を担う「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」で2023年10月10~11日に発生した障害の原因が10月16日、分かった。全銀システムと各金融機関のシステムをつなぐ中継コンピューター(RC)において、メモリー不足に起因し、金融機関名などを格納したインデックステーブルに不正な値が紛れ込んだ。 インデックステーブルはRCのディスク上にあるファイルから展開する。このファイルを作成するプログラムを実行したタイミングで、一時的に確保するメモリー領域が不足し、ファイルの内容が不正確になったという。 全銀システムの障害を巡っては、三菱UFJ銀行やりそな銀行などで他行宛ての振り込みに遅れが生じた。全銀システムを運営する全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)によると、概算値ながら10月10~11日の2日間で仕向けと被仕向けを合わせて500万件超の送金に影響が出たとしている。

    全銀システム障害の原因判明、メモリー不足でインデックステーブルが不正確な状態に
    langu
    langu 2023/10/17
  • 全銀システムの大規模障害、中継コンピューター2台ともに不具合で冗長構成が機能せず

    2023年10月10日午前8時30分ごろに発生した「全国銀行データ通信システム(全銀システム)」の障害。全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)は復旧に向けた対応を実施しているが、11日午前11時時点で解消のめどは立っていない。 全銀システムは東京と大阪の2カ所のセンターで並行運転し、システムを構成する各種装置や通信回線などをすべて二重化してある。顧客に影響が出るシステム障害が発生するのは1973年の稼働以降、50年間で初めてとなる。 今回、不具合が生じたと考えられるのは、金融機関が全銀システムに接続する際に使う中継コンピューター(RC)のプログラムだ。送金元の金融機関から送金先の金融機関に対して支払う「内国為替制度運営費(旧銀行間手数料)」の設定などをチェックする機能に不具合が生じたと見られる。 きっかけは保守期限到来に伴い、10月7~9日の3連休中に14の金融機関で実施したRCの更改

    全銀システムの大規模障害、中継コンピューター2台ともに不具合で冗長構成が機能せず
    langu
    langu 2023/10/11
  • 全銀システムで他行振り込みできず、顧客影響が出る障害は50年間で初めて

    全銀ネットによると、不具合の原因は全銀ネットと各金融機関をつなぐ中継コンピューター(RC)のシステムトラブルだという。システムの更改作業を実施したが、2023年10月10日午前にトラブルが発生した模様。「現在原因を調査中であり、復旧の見通しは立っていない」(企画部)と説明する。 他行宛ての振り込みができなくなっているのは、三菱UFJ銀行やりそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、山口銀行、北九州銀行、三菱UFJ信託銀行、日カストディ銀行、JPモルガン・チェース銀行、もみじ銀行、商工組合中央金庫の11金融機関。全銀ネットによれば「確認された金融機関以外では不具合は発生していない」(企画部)という。

    全銀システムで他行振り込みできず、顧客影響が出る障害は50年間で初めて
    langu
    langu 2023/10/11
  • パナソニックHDが全固体電池、3分で充電可能

    パナソニックホールディングス(パナソニックHD)は2023年9月、開発中の全固体電池を報道陣に初公開した(図1)。充電時間は、充電率10%から同80%にするまで3分。加えて、充放電サイクル寿命は、「(常温の場合)1万~10万回のどこか」(同社)と長い。技術的には2020年代後半には実用化可能になる見込みだが、具体的な用途や量産時期は検討中だとする。短時間で充電できることを生かした様々な用途を想定するが、今のところ、最も有望なのは、航続時間が短くてもかまわない用途におけるドローンのようだ。

    パナソニックHDが全固体電池、3分で充電可能
    langu
    langu 2023/10/04
  • 太陽光をレーザー光に直接変換、東京工科大が世界に再挑戦

    SPLの基的な構成を示した。ただし、実際にはフレネルレンズは1m角前後、ソーラーキャビティーは直径10cm超と寸法には大きな差がある。ソーラーキャビティーの内部形状は、図のような円すい型(またはコーン型)から、花瓶型など開発事例ごとに異なる(図:東京工科大学 准教授 大久保友雅氏の研究室の資料を基に日経クロステックが作成) 太陽電池不要の宇宙太陽光発電に 想定されている用途は例えば、(1)太陽電池を使わない宇宙太陽光発電(Space Solar Power Systems:SSPS)において、地球へのエネルギー送出での利用、(2)月面での利用、(3)マグネシウム(Mg)をエネルギーキャリアとするいわゆる「マグネシウム循環型社会」を支える用途――などである。 (1)のSSPSでは、非常に高価な化合物半導体ベースの太陽電池の代わりに安価な鏡などで集光し、それをレーザー光に変換して地球にエネル

    太陽光をレーザー光に直接変換、東京工科大が世界に再挑戦
    langu
    langu 2023/09/23
  • 名古屋の超高層プロジェクトが凍結

    再開発の対象となっていたビルは、地下3階・地上9階建てで1954年に竣工した建物だ。名古屋三越(名古屋市)によると、ビルの老朽化対策として2010年から12年にかけて耐震補強工事を実施。16年、22年に改装工事を行っている。 商業施設を運営するオリエンタルビルは、建物の老朽化などを背景に、19年9月に当該ビルを建て替える再開発事業の構想を発表。現在のビルを地下4階・地上34階建て、高さ180mの超高層ビルへ建て替える計画を打ち出した。低層部に三越をはじめとした商業施設を、中層階には国際会議に対応するコンベンションホール、高層階にホテルを誘致する複合施設とするもので、29年をめどに完成を予定していた。 オリエンタルビルによると、構想の発表以降、同社は三越伊勢丹ホールディングスなど他の地権者と共に再開発準備組合の設立に向けて協議を重ねてきた。オリエンタルビルの平松潤一郎代表取締役は、「関係者に

    名古屋の超高層プロジェクトが凍結
    langu
    langu 2023/08/24
  • 元Appleの天才半導体エンジニアが予測、「AIで半導体設計者はほぼ不要に」

    半導体の設計エンジニアは今後、AI人工知能)に完全代替されるだろう─。そんな大胆な予想を立てるのは、AIプロセッサーを手掛けるカナダTenstorrent(テンストレント)社長 兼 CTO(最高技術責任者)のジム・ケラー氏だ(図1)。 TenstorrentはAIプロセッサーを開発するスタートアップ企業。「生成AIではCPUよりも画像に特化したGPUが使われる。だが、まだ効率化には十分でない。われわれは独自のハードウエア設計により、米NVIDIA(エヌビディア)の10分の1の消費電力の実現を目指している」とケラー氏は話す。「RISC-V Day Tokyo 2023 Summer カンファレンス」(2023年6月20日、東京大学で開催)に合わせて来日した(写真:日経クロステック)

    元Appleの天才半導体エンジニアが予測、「AIで半導体設計者はほぼ不要に」
    langu
    langu 2023/08/21
  • 万博の海外パビリオン着工遅れで政府に焦り、笛吹けど踊らぬ建設業界

    2025年4月に開幕予定の大阪・関西万博で、参加国・地域(以下、参加国)が自ら費用を負担し、設計者や施工者を選定して整備する海外パビリオン(タイプA)の建設が進んでいない。 2025年日国際博覧会協会は23年7月13日の会見で、参加国に対してデザインの簡素化による工期短縮、予算増、簡易な工法への切り替えを提案していると明らかにした。協会の石毛博行事務総長は「協会が発注者となるケースも選択肢としてあり得る」とし、発注手続きを代行する考えも示した。 赤色で示したのがタイプAの位置。米国やドイツなどの参加を見込む。パビリオンには、開催者が建物を建設して引き渡すタイプBや、建物の一部を貸し出すタイプCがある(出所:2025 年日国際博覧会協会) パビリオンの建設に当たっては、大阪市に仮設建築物許可を申請したうえで、確認申請も必要になる。ところが市によると、開幕まで650日を切った23年7月7日

    万博の海外パビリオン着工遅れで政府に焦り、笛吹けど踊らぬ建設業界
    langu
    langu 2023/07/24
  • 富士通退職者向けのSNSで波乱、問題視された現役経営幹部名の投稿とは

    「この投稿、どう思います」。2023年7月3日の夜、知り合いの富士通退職者から電子メールが届いた。Facebookに富士通退職者が集まるグループがあり、そこに現役の上級幹部名で投稿があったが、物議をかもしているという。 自治体が証明書をコンビニエンスストアで発行できるサービス「Fujitsu MICJET コンビニ交付」のトラブルについて、あるOBが6月末、「危機管理が全くできていないと懸念」している、と投稿した。これに対し、「福田譲」名義で次の投稿がなされた。 「現役です。問題になっているプログラムは2009年製です。現役製ではありません。自分ごととして『応援』していただけるOB/OGを求めている/リスペクトしていること、分かっていますか? ガッカリする/ありがたく思う。大きく分かれています。皆さん、どうありたいですか?問われているのは皆さんではないかと思います」 富士通で福田譲氏と言え

    富士通退職者向けのSNSで波乱、問題視された現役経営幹部名の投稿とは
    langu
    langu 2023/07/18
  • JR東日本のシステムが復旧、電気工事で誤って切ったブレーカーが原因か

    JR東日2023年6月24日、午前0時37分ごろから発生していたシステム障害は午後1時ごろにすべて復旧したと発表した。JR東日によれば「詳しい原因は調査中だが、屋内電源設備の工事の際に誤って予定していなかったブレーカーを切ってしまったためと思われる」(コーポレート・コミュニケーション部門)という。 障害発生当初は、みどりの窓口や発券機でのクレジットカード利用ができなくなった。また交通系ICカード「Suica(スイカ)」をスマートフォンなどで使える「モバイルSuica」や、インターネット切符予約サービス「えきねっと」にログインできない状態だった。 交通系ICカード「PASMO(パスモ)」でも同日午前0時30分ごろに電源トラブルによる障害が発生し、午後1時14分ごろに復旧した。障害発生中はモバイルPASMOの利用や、ICカードの再発行/払い戻しができなかった。 関連記事 JR東日でシス

    JR東日本のシステムが復旧、電気工事で誤って切ったブレーカーが原因か
    langu
    langu 2023/06/25
    “JR東日本によれば「詳しい原因は調査中だが、屋内電源設備の工事の際に誤って予定していなかったブレーカーを切ってしまったためと思われる」”
  • マイナンバーカードのトラブルに透ける、デジタル庁組織の「しんどい」状況

    マイナンバーカードを巡る一連のトラブルに対応するため、河野太郎デジタル相が奮闘を続けている。積極的に情報発信をしたり、関係省庁などとの連携を進めたりするなど、矢面に立って挽回策を講じている。ただ、遅れていた日のデジタル化を推進するためにデジタル庁が苦心してつくってきた、プロジェクト制かつ民間デジタル専門人材を活用する「マトリックス組織」という組織構造自体が、状況をさらに困難にしている「しんどい」状況のようにも見える。 「担当者以外は認識がなかった」 「デジタル庁で情報共有されていなかったことは大変申し訳なく思っている」――。2023年6月6日の閣議後記者会見で、河野デジタル相はこう述べて陳謝した。 マイナンバーとひもづける公金受取口座登録を巡っては、2023年5月下旬に他人の口座にひもづけられる誤登録が明らかになった問題を受け、デジタル庁が約5400万件に及ぶすべての公金受取口座の総点検

    マイナンバーカードのトラブルに透ける、デジタル庁組織の「しんどい」状況
    langu
    langu 2023/06/13
  • 日本最大級の水路トンネルから初放流で対岸崩落か、天ケ瀬ダム

    天ケ瀬ダム(京都府宇治市)に増設したトンネル式放流設備から初めて格放流したところ、吐口部の対岸で崩落や洗堀が発生した。放流が原因となった可能性がある。ダムを管理する国土交通省淀川ダム統合管理事務所では、「専門家の意見を聞きながら、原因究明と対策の検討を進める」(森下英明副所長)としている。

    日本最大級の水路トンネルから初放流で対岸崩落か、天ケ瀬ダム
    langu
    langu 2023/06/05
  • ispaceの月面着陸失敗、想定外だった落差3kmクレーターの影響

    民間初の月面着陸を目指していたispaceは2023年5月26日、同年4月26日(日時間)に実施した月面着陸ミッションの失敗について、解析結果を説明する記者発表会を開催した。同社は既に、ランダー(月着陸船)が把握する高度情報に問題が生じたことが原因としていたが、その詳細を説明した。 月面から高度100kmの円軌道を周回していたランダーは、4月26日午前0時40分(日時間)ごろ、着陸に向けて自律制御でシーケンスを開始した(図1)。システムが推定した高度情報を基に降下し、高度15km付近でレーザーレンジファインダー(LRF)による高度測定を開始した。システムのソフトウエアは、測定高度と推定高度に差があるとそれを認識し、推定高度を修正するように設計されていた。

    ispaceの月面着陸失敗、想定外だった落差3kmクレーターの影響
    langu
    langu 2023/05/31