本稿では,動作計画の基礎知識と現場で実用化されている手法について解説していきます.ここで言う動作計画とは,障害物の回避をしながらロボットアームの手先を目標の位置・姿勢に到達させるまでの動作(関節軌道)を自動で生成することを指します.その手法にはRRTやRRT*, PRM, A*, CHOMP, STOMPなどが知られており,これらの派生形も次々と出版され続けています. そんな中,私も2年ほど前に動作計画の論文を投稿してみました. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrsj/40/2/40_40_154/_article/-char/ja/ 自分で言うのも恐縮ですが,この手法は評判が良く,民間企業のエンジニアからも「これまでに調査した手法の中で最も有用な手法」という評価や「弊社の製品(コントローラ)に採用した」という報告も受けています. ということで,