2011年のIT業界のトピックスを捉えたとき、“ビッグデータ”時代の到来は避けては通れない出来事だろう。ビッグデータとは、その言葉通り、まさに大量のデータが利用される時代のことを指す。そのデータ量は、我々の想像を上回る勢いで拡大している。 情報爆発の時代が到来 IBMによると、この2年間に生成されたデータは、これまでに人類が生成してきたデータ量の90%を占める量に達しているとする。また、EMCとIDCによると、2007年から2011年までの間にデジタルデータの量は約10倍に膨れ上がっているというデータもある。 では、なぜこれほどまでにデータが増えているのだろうか。 1つは、インターネットに接続する端末の数が増加している点だ。 2011年にインターネットに接続されている機器は、全世界で40億台に達するといわれる。サーバーやストレージ、PCやタブレット端末、スマートフォン、ゲーム専用機などのほ
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