任意加入団体である幼稚園の「父母の会」のあり方をめぐって、ひとりの保護者が問題提起を続けている。舞台は、東京都中野区にある私立幼稚園。「子どもが差別的な対応を受けたら裁判を起こす」と民事訴訟を提起することも視野に入れる。 この保護者は30代の女性。双子の男の子を通わせていて、4月からは年長クラス。子どもにとって慣れ親しんだ環境であることを踏まえ、卒園まで通わせる予定だ。ただ、父母の会には入園と同時に「自動入会」という扱いをされ、父母の会の運営に意見を反映する機会がなく、知らないうちに役員が選ばれ、物事が決まる様子に従来から疑問を抱いていたという。会費の使われ方にも納得がいかない。 ●年間328万円動かす父母の会 保護者「密室で支出決定」 父母の会は同意なく、強制的に保護者を加入させることはできない。それにもかかわらず、入園後に毎月1300円の会費を幼稚園が保護者から徴収してきた。専用の封筒