日清食品は、40年使い続けたメインフレームを撤廃したところ、長時間残業者はゼロになり、総残業時間も前年比2~3割減で推移しているという。 日清食品ホールディングスは2017年1月28日、グループで利用してきたメインフレームを社内のコンピュータ室から撤去した。2011年から進めてきたグループの基幹業務システム刷新プロジェクト「N-ERPプロジェクト」の総仕上げに当たる。 複雑なプロジェクトになったのは、グループ全体でのシステム統合を目指したからだ。日清食品ホールディングス(写真2)傘下には、即席麺を製造する日清食品、2006年に買収した同業の明星食品、チルド食品を扱う日清食品チルド、冷凍食品を扱う日清食品冷凍などがある。同じ食品でも、賞味期限の範囲が異なり、受発注や在庫管理のプロセスにも大きな違いがある。 しかも、日清食品がメインフレームを使い始めたのは1977年だ。直近では富士通製の「FU