11月で30周年を迎える小郡市立図書館。試行錯誤を重ねながら、あるべき公共図書館像を模索している 写真を見る 新木館長(右)と一緒に、絵本に出てきた食材を使った「ものがたりレシピ」の給食を楽しむ子どもたち 写真を見る 今年11月、開館30周年を迎える小郡市立図書館(新木秀典館長)に視察が相次いでいる。いったんは指定管理者制度を導入したが、3年で市の直営に戻した珍しい公共図書館だからだ。近年では、学校給食との連携など、独自の子どもの読書活動推進策も注目されている。さまざまな試行錯誤を重ねながら、あるべき公共図書館像を目指す姿を追った。 「絵本に出てきたタケノコだ!」。4月下旬、市内の市立全8小学校と5中学校の給食に「ものがたりレシピ」が登場した。メニューは、給食前の授業で読み聞かせがあった絵本「ふしぎなたけのこ」にちなんだ、たけのこご飯。東野小1年の秋山結愛さん(6)は「絵本のタケノコがお