移転新築される県立図書館の基本構想検討委員会が27日開かれ、「閲覧」や「知と情報のひろば」など四つのエリアで整備することを骨子とする最終案を決定した。 老朽化により金沢大工学部跡地(金沢市小立野)に移転新築される新図書館は、3大都市圏以外で最大規模となる延べ床面積約1万9000平方メートルとなる見通し。開架図書を含めた収蔵本数は230万冊で、500席の閲覧席を整備する。 閲覧エリアは、一般の閲覧スペースのほか、読み聞かせなど親子で楽しめる児童コーナー、県の伝統工芸品や里山里海などを紹介する「石川コレクション(仮称)」、郷土資料や公文書を検索できる情報コーナーを設置。知と情報のひろばには、映像資料を上映するスペースや学習室、カフェなどを設ける。 検討委員長を務める植松貞夫・跡見学園女子大教授は、谷本知事に「県民が活動する新たな図書館像を実現してほしい」と報告。知事は「50年後も評価されるよう