【ケンブリッジ(米マサチューセッツ州)=中島達雄】 人々を笑わせ、考えさせる研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の今年の授賞式が12日、米ハーバード大で開かれた。 心臓移植を受けたマウスにオペラを聴かせると長生きすることを見つけた帝京大医学部の新見正則准教授(54)ら7人のチームが医学賞に、 タマネギの催涙成分を作る酵素を新たに発見したハウス食品の今井真介研究主幹(56)ら6人のチームが化学賞に、それぞれ選ばれた。 心臓移植手術をしたマウスは免疫を抑制しないと拒絶反応が起き、平均7日で死んでしまうが、帝京大の新見准教授らが移植後7日間にわたりオペラ「椿姫」を聴かせると、平均で26日間生きた。 モーツァルトなら20日間、アイルランドの人気女性歌手エンヤの歌だと11日間だった。長生きしたマウスの体内では、免疫を抑制する細胞が増えていた。 一方、ハウス食品の今井研究主幹らは、タマネギの催涙成分とし