人類が初めて小惑星の鉱物を持ち帰った探査機「はやぶさ」の開発にかかわった大学や企業118団体に、海江田万里・宇宙開発担当相と高木義明・文部科学相は2日、功労者として感謝状を贈った。世界に誇る快挙を支えた職人集団も含まれ、縁の下の力持ちの大切さが再認識されそうだ。 表彰された団体のうち最も規模の小さいのが平均年齢65歳、常勤社員4人の金属加工業「清水機械」(東京都江東区)。所狭しと並ぶ旋盤などの工作機械を操る「町工場」で、約30年前から宇宙開発にかかわる。 地球に帰還するカプセルや小惑星の試料採取装置など、はやぶさの最重要部分の試作品作りを開発当初の96年から担った。代表の山崎秀雄さん(67)は「何事も初めてだけに、研究者も頭の中で考えるだけでは分からない。はやぶさが持ち帰った微粒子並みの0.01ミリの精度で試作した」と振り返る。 今も新型ロケットの風洞実験模型や将来の探査機用部品の試作に余